1 生成AIと人間の相性 人間は、すべてのデータや情報が集まってない状況下で、かなり正しい判断が出来る、これが人間の人間的な能力であると、ウィナーが言っていました。定型的な文書ならAIが文書生成してくれるようになります。今後、まずまず良いものになってく …

■人間の読み書きの方法とAIのアルゴリズム 続きを »

      1 「提示」と「説明」 北原保雄『日本語の文法』第五章「文の構造(二)-いわゆる複文・重文などの場合-」では、最初に文の種類が示され、文構造の種類が示されています。しかしポイントは、個別の例文の方にありそうです。北原はこの章で、たくさんの例文を並べてい …

■『日本語の世界 第6巻 日本語の文法』を読む 第5回 続きを »

      1 学校文法からの転換 北原保雄『日本語の文法』第四章は「補充成分と修飾成分」です。1981年出版の本ですから、学校文法という言い方がしばしばでてきます。まだ学校での文法が影響力を持っていた時期でした。実際には、影響を持っているように見えた時代だったか …

■『日本語の世界 第6巻 日本語の文法』を読む 第4回 続きを »

     1 「係り結び」を知らないリーダー 最近、驚いたことは、業界でも有名なリーダーの方が、「係り結び」をご存じなかったことです。この世代の人が知らないというのは、考えてもみないことでした。もはや古文を読むとは思えませんでしたが、関心領域が違うと、こんなことが …

■企画を立てるプロがしてきた基礎の勉強 続きを »

       1 価値ある発想法 梅棹忠夫の「文明の生態史観」は、有名な論文でした。1957年に書かれたものですから、半世紀をとうに過ぎています。やはりというべきか、梅棹忠夫も、この論文も知らないという人が圧倒的多数になりました。しかしいまでも読む価値があります。 …

■梅棹忠夫「文明の生態史観」の発想:機能論的アプローチ 続きを »

      1 業務マニュアル化がポイント 営業所長になった人が、自分の営業所の売上・利益を拡大したくて、どうしたらよいのかという相談がありました。仕組みを作り替えるしかないはずです。このことは、所長本人がよくわかっています。どこをどう変えたらよいのかという話にな …

■売上・利益を拡大したい営業所長の話:業務マニュアル化について 続きを »

       1 文節概念の問題点 北原保雄『日本語の文法』の章立ては、3章以下、「文の構造(1)」「補充成分と修飾成分」「文の構造(2)」「日本語の主語」「主題をめぐる問題」「うなぎ文の構造」「客体的表現と主体的表現」という構成です。日本語の文構造を中核にしてい …

■『日本語の世界 第6巻 日本語の文法』を読む 第3回 続きを »

      1 「文とは何か」 北原保雄『日本語の文法』第二章は「文とは何か-文法論の対象-」となっています。文章論の過去の見解を検討したうえで、[文章と文とが区別され、文章は文法論の対象から除外されることになった](p.48)、本書でもその見解に従うということで …

■『日本語の世界 第6巻 日本語の文法』を読む 第2回 続きを »

     1 20世紀末の代表的な日本語文法書 「日本語の世界」という16巻からなるシリーズが1980年から刊行されました。1981年に第6巻「日本語の文法」が北原保雄の執筆で出ています。この本を安西徹雄が、『スタンダード英語講座[2] 日本文の翻訳』で[参考にな …

■『日本語の世界 第6巻 日本語の文法』を読む 第1回 続きを »

      1 「全国学習状況調査・中学校」での出題 森山卓郎は『日本語の<書き>方』(岩波ジュニア新書)で、かつて話題になった国語の問題を紹介しています。下書きの文を調整させる中学生への問題です。2010年度「全国学習状況調査・中学校」で出題されたものとのことで …

■主語概念の混乱:森山卓郎『日本語の<書き>方』から 続きを »