■情報整理の方法について:反省を踏まえて

     

1 視野の狭さが生んだ詰めの甘さ

先日の地震で、壁一面の本棚が壊れて、いまだに復旧できずにいます。あの日の夜、突然起こったことに呆然として、最低限の片づけをしたあとは何もする気にならず、寝てしまいました。被害の状況が想像できなかったのでしょうか。何をしていたのかと思います。

年度またぎの時期が忙しいのは毎年のことです。目先のことが気になることは自然ではありました。ただ元気でやる気もあったはずですが、視野が狭くなっていたのでしょう。自分のことばかり気になっていたことは明らかです。これではいい仕事が出来ません。

準備していたコンテンツが甘いのではないかと確認してみました。やはりです。従来の反省点をいくつか修正はしていましたが、これはいわば最小限の改善でしかありません。本気で取り組まないと思っているものが出来ないぞと、思いました。計画変更です。

      

2 創造性を生む方法の検証

改めて、いいものをつくる方法を詰めなくてはいけないと思いました。西堀栄三郎の言葉が思い出されます。[自分自身がどうすればこの創造性を発揮できるかということを、徹底的に勉強し、努力しなければいけません](『石橋を叩けば渡れない』)。

西堀の場合、創造的な仕事をするなら少人数のグループでやるべきだと考えていました。少数の個人を調子に乗せるように組織を動かしていかなくては、創造性は発揮できないのです。それにはリーダーが自分自身の調子をコントロールできなくてはなりません。

こうなると、もはや従来のマネジメントのイノベーション論とは違った系統の考えになります。自分の創造性を発揮させる状況を考えていくこと自体が、創造性を発揮するための条件になっているのです。リーダーならこうした検証が不可欠だということになります。

     

3 いい仕事をするための前提

リーダーでなくてもリーダーの視点が必要なのだと改めて思いました。自分の創造性を発揮する方法について、[徹底的に勉強し、努力し]てきたのかと思い返してみると、全くダメです。いい仕事をするためにどうすべきかを、本気で考える必要がありました。

本棚が崩れて、古いメモがいくつか出てきました。捨てるべきはずのものが捨てられないままになっていたのです。それを見て、ガクンと来るような思いになりました。ずいぶん前に、いま考えていることの詰めが、完成ではありませんが、かなりできていました。

思いついたものが、すらすらと詰めに近いところまで進んでいったのでしょう。それが楽々できてしまったために、その後の展開がなされていませんでした。それで忘れてしまったようです。何たる無駄をしたことかと思いました。もう一度考えないといけません。

世の中には親切な人たちがいるものです。今回、いくつかのアイデアを教えていただきました。メモをスキャンしたあとの処理や、メモを写真に撮る整理法や、紙のメモの整理の仕方など、何もしてなかった私はため息が出ます。いま少しずつ考えているところです。

     

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