■OJTマニュアル講座:2023年10月3日に開催

     

1 OJT実践のために必要なこと

OJTマニュアルの講座が来月3日にあります。まだOJTを実施するのにマニュアルがない組織が多数派です。安定したOJTを行うには必要不可欠なものですが、気づいていないのかもしれません。実践力をつけてほしいとの切実な要望があるにもかかわらずです。

かつてはOJTという言葉もありませんでした。一定期間、同じ職場にいる前提なら、業務をやりながら自然に覚えていくのでしょう。あえて名前など必要ありません。現在も、そんな意識の職場があります。しかし人の移動が以前よりも頻繁になりました。

共通基盤が作られていないと、なかなかOJTといっても、実施内容が決まらないことでしょう。OJTを実施しようとするときの前提として、業務の仕組みを整備して、現状の業務を変更するか、現状の業務と矛盾しない形で仕組みを作る必要があります。

      

2 業務構築の基礎を身につける

OJTマニュアルを作るということは、習得のプログラムを作るということです。「誰に対して、どんな内容のものを、どういう風に教えていくのか」、それを組織が把握しておくことが不可欠になります。記述しておけば、プログラムが発展していくのです。

マニュアルを作ろうとして記述しようとするときになって、業務の仕組みが整備されていないことに気がつきます。それを整備するところから始めるのは、本来おかしいのですが、現状を見る限り、そうするしかありません。しかし悪いばかりではないのです。

リーダーが、狭い範囲の仕組みを作ることに慣れることは、業務構築の基礎的な勉強になります。アイデアは、思いのほか多くの人が出してくれますから、「業務の構築など、いくらでもできますよ」というリーダーがいてくれたら、心強いでしょう。

      

3 OJTあるいは講義をめぐる状況変化

新型コロナのパンデミックが起きてから、会場での受講という原則が崩れてきました。会場で作成の過程を見て、個別にヒントを出しながら、当日の講義中にOJTのマニュアルを完成させてしまうことが、この講座のウリでした。もはや、それはできません。

こちら側の対応が必要です。「誰に・何を」という点は、変わりありませんが、「どのように」という点が、大きく違ってきています。会場での受講とWeb受講との両方の方が当日、マニュアルを作って見て、「よし、コツがわかったぞ」とするのが目標です。

前回も、自分なりの工夫をしてみたのですが、Web受講者の状況がわからないところがありました。しかし幸いなことに、Webで受講された方たちが、アンケートにかなり率直なコメントを書き込んでくださったので、今回、それを参考にして改定を進めています。

5月にコロナが5類認定になったことも、変化の要因になっているのかもしれません。まだ迷いながらですが、今回はテキストが大改訂になりそうです。10月3日に講義が開催されます。もう少しでテキスト完成です。ご興味ある方は、どうぞご参加ください。

新規所属者を最も早く戦力化するためのマニュアル作成と指導のノウハウ