1 カードシステムのデジタル化 カードシステムをデジタル化しようとする人がかなりいます。私の周辺にもいました。バカバカしいことだとは言い切れません。かなり優秀な人が、相当考えた上で、PC上にカードシステムの体系をつくりあげていました。彼はそれに満足して …

■カードシステムを有効に使うために:アナログ的な利用に価値あり 続きを »

       1 3原色 3原色というものがあります。光の3原色ならば「赤・緑・青」になるでしょう。これらの3色を混ぜると、白になります。最近は3原色というと、光の3原色を言う人が増えてきました。色の3原色はまた別にありますが、こちらは答えにくいのでしょう。 かつ …

■基本色というもの:油絵の具での事例 続きを »

      1 柳井正の「最高の教科書」 ハロルド・ジェニーンの『プロフェッショナルマネジャー』は1985年に日本語訳が出版されたとのこと。その年、ユニクロの柳井正はこの本を読んでいます。2004年に再び出版された時には、柳井の「はじめに」と「付録」がつけられてい …

■ユニクロ柳井正の経営論のエッセンス:『プロフェッショナルマネジャー』の解説から 続きを »

       1 日本語の論理性 最近、面白いことに気がつきました。むかし、日本語が論理的でないとか、主語がないとか言われたことがありましたが、もはや、そんなことは話題にもならないのです。「象は鼻が長い」という例文など、聞いたことがないということでした。 国語の時 …

■日本語が論理的でないと言われた時代:日本語の問題と記述する人の問題 続きを »

     1 わかりやすいカント『純粋理性批判』の説明 鷲田小彌太『超要約で世界の哲学を読む』にあるカントの『純粋理性批判』の項目がとてもわかりやすく書かれています。かつて手に取って、読み続けられずにお手上げになった本です。解説書などを参照して、たぶんこうだろうと …

■よくできた哲学書の一筆書き:鷲田小彌太『超要約で世界の哲学を読む』 続きを »

      1 「目標と手段」と「目的と手段」 前回、民法についての一筆書きを、池田真朗『民法への招待』で見てみました。池田は、民法と経済原論を比較して、規範意識の有無を指摘しています。経済原論のような「科学」を目指す学問領域の場合、かくあるべしという規範がないの …

■現実を把握するためのアプローチ:文法構築の基本 続きを »

      1 作者が滲み出ること 俳句は主観が入るものだと『俳句 四合目からの出発』で阿部ショウ人が書いていました。川柳は傍観的だそうです。主観が入らないものを「記述俳句」と阿部は呼んでいます。[ありのままを「記述」]するだけでは[俳句では失敗作となります](p …

■ビジネスに必要な要素:主観性・客観性・合理性 続きを »

       1 君子とはリーダーとなるべき人 陳舜臣の『儒教三千年』はよい本です。[NHK教育テレビで放映された][私の「講義」]に[手を入れてみると、元の形からずいぶんはなれたものになっていったが、けっきょくペンの流れに従うことにした](p.249:単行本)と …

■『論語』が体系化されていない理由:陳舜臣『儒教三千年』から 続きを »

     1 敗北したロシア プーチンのロシアによるウクライナ侵略がまだ続いています。もはやロシアに勝利はありません。ソビエト帝国の崩壊を予測した小室直樹は、ロシア=ソビエト軍は弱いということを前提としていました。ロシアが勝つのは10倍くらいの圧倒的な戦力の場合の …

■専制国家の軍隊が弱い理由:そして新しい世界秩序 続きを »

      1 述語の概念よりも使える文末概念 日本語の場合、文末に述語が置かれるために、述語と文末が同じ扱いになりがちです。しかし文末+ムード(モダニティ)というのが既存の文法では通説的に扱われてます。「来る・だろう」の「だろう」は述語ではなくてムードだというこ …

■日本語の「文末」概念: 文の要素を束ねる機能 続きを »