1 優れたテキスト『概説西洋史』 有斐閣選書の『概説西洋史』(木村尚三郎・本間長世 編)は1977年に出た本です。大学教養課程とか短大用のテキスト・ブックでした。いまは古本を探すか、図書館で見つけるしかありません。幸いなことに、古本を入手できたので、 …

■優れたテキスト・ブック『概説西洋史』:西尾幹二「ヨーロッパ文化と現代」から 続きを »

        1 中国は漢字の国、日本はカナの国 邱永漢は『中国人と日本人』で、中国は漢字の国、日本はカナの国だと書いています。[漢字はそれ自身一つの完成した文化を意味する。一字一字に意味があり、その成り立ちにもリクツがある][漢字はそれ自身、完成度の高い文字で …

■漢字の国とカナの国:邱永漢『中国人と日本人』から 続きを »

      1 麻雀で知る運気と勝負の勘どころ 「ドン・キホーテ」の創業者である安田隆夫の『安売り王一代』を読むと、クレバーな経営者だということがわかります。とても常識人ではありません。しかし飛び抜けて優秀なのです。[こうと決めたときの私の集中力の強さはず抜けてい …

■ドン・キホーテ創業者の安田隆夫『安売り王一代』:クレバーな経営者 続きを »

       1 標準的なスタイルでの記述 文章チェックの講義を行ってきました。ビジネスで使う日本語の文章をどうチェックしていったらよいのか、事例をあげながら確認していく講義です。全体の構成をどうするかということと、センテンスごとにどうチェックするかということにな …

■文章チェック講座を終えて:センテンスの分析のむずかしさ 続きを »

       1 システム側と顧客の思惑 以前、システムを構築する方々向けの講義を聴かせていただいたことがあります。解説を聞いて、ある条件下でシステムの構想を立てる形式の講義です。技術を習得するために、工夫された講義でした。しかし発注側の視点に立つと、驚くべき内容 …

■システム構築で成功しているリーダー:顧客視点を取り入れること 続きを »

      1 座る場所と成績 学生数がかつてほど多くなくなったため、学生の数のわりに広めの教室で講義をしています。座席は自由です。こうしておくと自然に座る場所が決まってきます。前の方から順番に埋まってくるわけではありません。日本人と留学生では、かなり座り方が違い …

■座る場所から見える日本人と留学生の気質:健全なプライドを求めて 続きを »

       1 ドラッカーは何も証明していない 最近、ドラッカーの本を以前ほど読まなくなりました。ドラッカーの考え方はもうすでにしみついていますが、別のルートからマネジメントを考えたいと思っています。ちらっとそんな話をしたら、ドラッカーはアメリカでは相手にされて …

■ドラッカー・マネジメントと日本人のマネジメント関連の著作 続きを »

      1 業務が書けないのは困ったこと 上場を控えた会社の人達が、業務マニュアルの整備を始めています。先輩に業務マニュアルを作った人などいません。まだ若手中心の会社ですから、若手リーダーがマニュアル作成の中心になっています。当然のことながら、簡単に作成できる …

■業務マニュアルの作成を指示された若手リーダーたちの困惑 続きを »

      1 安本美典『倭の五王の謎』のアプローチ 日本の古代史の場合、第31代の用明天皇の時代以降、即位の時期などの年代に関して、ほぼ正確だといわれています。用明天皇の即位は585年でした。それより100年程前の第21代の雄略天皇となると、在位されたことは確実 …

■歴史家のアプローチ:前提条件を地道に固める宮﨑市定 続きを »

      1 コロナ以降の変化 後期の講義が始まりました。標準的な問題演習をしながら、様子を見ています。今年の学生は、どのくらいのレベルかを確認中です。日本人はどんな感じか、留学生はどんな状況なのだろうかと、彼らの状況を見ながら、講義内容を決めていきます。 日本 …

■日本の状況は相対的には悪くない:学生たちを見ながらの印象 続きを »