1 文法の代替物だった「文章読本」 英語を書く場合、標準的な書き方があるようです。学術論文を書くときに、英文法のルールに沿った文章を書くのは、日本人であっても当然のことだと言われています。欧米言語はラテン語の文法が基礎にありますから、歴史があって安定 …

■文章読本の終焉:最期の文章読本 村田喜代子『名文を書かない文章講座』 続きを »

      1 接尾辞「サ」で形容詞を判別 三上章の『現代語法序説』はもはや歴史的な本といってよいかもしれません。刺激的な日本語文法の本です。三上は「九品詞表」を掲げ、「主要語」と「副用語」を区分し、さらに活用の有無により「名詞・代名詞」「動詞・形容詞」を区分して …

■日本語の言葉についての判別方法:三上章『現代語法序説』を参考に 続きを »

        1 やっかいな品詞分解 品詞分解というものを、かつては国語の時間に行っていました。もはや、どんなことをするかも知らない人がいます。日本語をきっちり品詞で説明することは難しいようです。小松英雄は『日本語はなぜ変化するか』の補説で、品詞分解に言及してい …

■言葉を対・セットの発想で考える:小松英雄『日本語はなぜ変化するか』から 続きを »

      1 古典文法の変容 現代語以前の日本語の文章で、いまと一番大きく違う文章構造は係り結びかもしれません。『日本語の歴史』の第3部「うつりゆく古代語-鎌倉・室町時代」で、山口仲美は係り結びについて書いています。平安時代の古代語がわれわれには典型的な古文でし …

■現代語になって一番変わった文章構造:係り結びについて 続きを »

       1 体言と用言の軽視 遅ればせながら高橋太郎『日本語の文法』を購入いたしました。日本語の文法書で評価されている本のようです。何となく、そんな話を聞いたことがありました。しかし関心がなかったのです。もはや日本語の文法の本はいらないなあという感じがありま …

■高橋太郎『日本語の文法』について:現時点の印象 続きを »

        1 否定形の形式 日本語の否定形というのは、意外に意識していないもののようです。日本語の否定形はどうなっているのか確認すると、「ない」をつければよいという答えが返ってくることがあります。しかし英語の「not」みたいに、「ない」をつけるだけではうまく …

■体言と用言:活用形の有無について 続きを »

       1 阪田寛夫の「練習問題」 茨木のり子の『詩のこころを読む』には、素晴らしい詩が集められています。教科書に載っていない、あまり知られていない詩人のものが多いかもしれません。背表紙には、「いい詩には、ひとの心を解き放ってくれる力があります」とあります。 …

■詩人の言葉と文法用語と基本構文 続きを »

       1 文構造がわからないという多数派 フィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』を訳した村上春樹は、この本の最後に「翻訳者として、小説家として-訳者あとがき」を記しています。そこに、フィッツジェラルドの文章についての特徴を以下のように書いていました。 …

■日本語の構造を理解するために:村上春樹の文章を例に 続きを »

      1 「舟歌」の歌詞 流行歌のことは、よくわかっていませんし、とくに演歌はまず聞きませんが、「舟唄」という歌は耳に残っています。1979年の作品で、阿久悠の作詞だそうです。あるとき正確な歌詞はどうなっていたのだろうかと思って、でだしを調べてみました。 「 …

■日本語の強調形:「舟歌」の歌詞から 続きを »

      1 振り返るべき大切な本 岩淵悦太郎の『日本語を考える』は、はじめ『現代の言葉』という題で1965年に出版されたとのこと。初版のみで絶版になったものが、改訂されて1977年に講談社学術文庫に入りました。しかしこの文庫本も広く読まれたとはいえません。残念 …

■日本語の文法を考えるために:岩淵悦太郎『日本語を考える』 続きを »