1 図解も文章も思考の整理が基礎 図解講座をする実施する際に、担当者が「思考の整理」という文言を講座名に入れてくれました。講義の中で「思考を整理して…」という言い方をしていましたが、私には講座名に入れる発想がありませんでした。どうやらこれはよい影響 …

■思考の整理と表現の工夫:二系統の形式を持つ日本語 続きを »

      1 画家は職業ではない 今年に入ってからも、知り合いの画家たちの個展やグループ展が開かれています。現役の画家たちが、油絵作品を中心に展覧会を開き、それを見に行く人がいるというのは、めずらしい話ではないでしょう。しかし、これは当たり前のことではないかもし …

■現役の画家が活躍する環境:日本文化の基礎を支える絵画 続きを »

      1 なつかしい『大野晋の日本語相談』 ずいぶん昔に読んだ本が出てきました。『大野晋の日本語相談』(朝日文庫)です。週刊朝日で読者からの日本語についての質問に対して、井上ひさし、大岡信、丸谷才一とともに、大野晋が答えていました。1986年から1992年ま …

■助詞ハの機能(役目)と主語概念:同列に扱うことのおかしさ 続きを »

      1 ハイコンテクスト文化 日本語のことを考えると、日本の文化がお互いにわかりあう枠の中で形成されてきたことを感じます。わかるという前提で、細かい注釈をつけずに語る形式です。わかっていることに関しては、言わないこと、記述しないことが原則になっています。 …

■日本人の行動様式の変化と日本語:エドワード・T・ホール『文化を超えて』から 続きを »

      1 「です」の思考 最近の文章は、「です・ます」で書かれるものが多くなってきています。このブログでも、「です・ます」が原則です。読む人を意識して、話しかけるようにという場合、「です・ます」になります。「です・ます」と「である」は使い分けが必要です。 内 …

■「です・ます」と「である」の使い分け 続きを »

      1 「が」のつくのは「答え」になる言葉 助詞の「は」「が」の使い分けは、日本人でも悩むことがあります。まず感覚的に、これでないとおかしいと感じられて、そのあと理屈がついてくるというのが一般的でしょう。使い分けに関する理屈も、解説を読んでもシンプルではあ …

■「は」と「が」:強調する言葉に着く符号「は」と、答えを示す符号「が」 続きを »

     1 「は-が-の」の序列 佐々木健一は『論文ゼミナール』の「第八章 文章法」で、[「は」と「が」と「の」の使い分け]について書いています。自作の悪文を[「は-が-の」の序列で重層的な文に対処する]方法で修正して、[私の答案は、こうなります]と示しました( …

■文法的分析と「は-が-の」の序列パターン:佐々木健一『論文ゼミナール』から 続きを »

       1 論理的で機能的な言語 山口仲美の『日本語が消滅する』という本があります。消滅の話はどうでも良いものです。その可能性を語っているにすぎません。それよりも、『日本語の歴史』を書いた人が、日本語のエッセンスを語っている点が、この本での貴重なところです。 …

■文末の決定権が極めて大きい日本語:山口仲美『日本語が消滅する』から 続きを »

    1 「は」と「が」の使い分け 日本語能力の高い留学生でも、「は」と「が」の使い分けには苦労しています。日本語能力が高い人ほど、逆に難しさを感じるようです。留学生だけではありません。優秀な日本人学生の方が、使い分けを知りたがります。しかし日本語文法の説明は使 …

■「は」と「が」をめぐって:日本語文法の改革と再構築 続きを »

      1 N1合格者のレベル 留学生が「日本語能力試験」のN1(エヌイチ)に合格するのは大変なことだと言われています。日本語を母語とする人でも、簡単な問題ではないとのことです。しかし合格者たちは、日本語は難しいといいます。実際、書くのはまだまだ、読むのにも不 …

■「は」と「が」の違いと使い分け:日本人とN1合格者への解説例 続きを »