1 社会と言葉の学習 アッと思って、サピア『言語』の最初を読んでみました。昨日書いたことのいくつかが、書かれています。この本は、ごくわずかだけ読んでみただけで、まだよく読んでいないのですが、よっぽど印象に残ったのでしょう。しばらく信じられない気持ちでし …

■言葉の習得は自然にはいかない:サピア『言語』から 続きを »

      1 言葉の習得は社会的文化的な環境に依存 日本語を習得した人たちは、何となく自然に言葉を身につけていったような感覚にとらわれます。私自身、自らの努力で言葉を身につけたわけではありませんから、他者からの働きかけで言葉を習得したことは間違いありません。だか …

■日本語の習得を意識すること:講座のご案内 続きを »

1 『社会科学と社会政策にかかわる認識の「客観性」』 ウェーバーの『社会科学と社会政策にかかわる認識の「客観性」』は、岩波文庫の折原浩の解説によると、[ヴェーバーの『学問論集』に収められた論文の中では最も体系的で、専門家以外の一般読者に向けて書かれている](p.1 …

■ただいま難航中:訳文と解説の日本語がつらいウェーバーの論文 続きを »

       1 論理学の核心部分の提示 論理的な文章を書きたいという要望があります。こういうとき、論理学の話をすると、たいてい歓迎されません。理屈の話は、文章を書くときの態度と相性が良くないのでしょうか。自然に書いて、結果として論理的になる方法はないのかという要 …

■文章と論理学:野矢茂樹『入門! 論理学』から 続きを »

       1 品詞として成立しない形容動詞 日本語の読み書きに、品詞分解がほとんど役に立たないというのは、知られたことです。現在の日本語文法の場合、品詞の概念自体があてになりません。たとえば形容動詞をナ形容詞と呼ぶ有力説があります。奇妙な活用表をつけて、用言だ …

■日本語では役に立たない品詞分解:不可欠な体言・用言の区分 続きを »

      1 注目される哲学的な思考 哲学から科学が生まれたというのは、哲学史を知る人なら常識です。デカルトもパスカルも、哲学者という面とともに科学者でもあったということになります。哲学は古くからある学問ですし、様々な学問を構築するときの基礎になってきました。 …

■日本語文法を考えるために:哲学的なアプローチの必要性 続きを »

      1 野口悠紀雄の語用論 野口悠紀雄は『書くことについて』で、[誤った日本語は多々ありますが、それらのうちでもっとも気になるのは、「さらなる」です]と記しています(p.201)。[私がこの言葉を初めて聞いたのは、平成の初め頃のことです]とのこと(p.20 …

■日本語の造語機能について:「さらなる」の事例 続きを »

      1 英語と日本語の往復理論 英語の翻訳について、中村保男は『翻訳の秘訣』で[原言語と訳言語間の往復通行、それが翻訳の基礎]だと言います。「英文から和文へ」という発想に加えて、[「和文から英文へ」という発想の全面的応用]が必要になるということです(p.7 …

■日本語の理解のために:中村保男『翻訳の秘訣』の英和往復理論 続きを »

      1 独学の作家シリトー アラン・シリトーはイギリスの作家です。『長距離走者の孤独』がかつて、よく読まれました。シリトーの『私はどのようにして作家となったか』という本に、[僕は、どうして作家になったのかという質問をときどき受けることがある](p.19)と …

■シリトー『私はどのようにして作家となったか』:文章を書くための王道 続きを »