1 「言いかた」と「言葉の法則」 『古文研究法』という小西甚一の書いた参考書は古典的なものと評価されています。新版も出版され、文庫化もされました。初版が出たのが1955年、改訂版が出たのが1965年です。内容は古くなっているのかもしれません。しかし名著 …

■文法と語法 研究に必要なのはどちらか?:小西甚一の考え 続きを »

      1 8世紀まで遡れる日本語の文章 日本語文法を考えるときに、朝鮮語・韓国語の文法が何か参考になるのかと、ふと思ったことがありました。そんなこともあって『日本語とハングル』という本を読んでみたのです。著者の意図とは別に、日本語の文法構築に、朝鮮語は役立た …

■書かれた言葉に基づいて日本語文法が構築されるべき理由 続きを »

       1 日本語と似ている韓国語の文法 韓国から来た留学生から、日本人にとって韓国語を習得するのは簡単だと思いますと言われたことがあります。もし時間があるなら、韓国語を勉強してくださいと言われました。日本人学生の中にも、韓国語を習う学科があって、短期の留学 …

■日本語の文構造と似ている韓国語:日本語文法の構築に役立つか? 続きを »

      1 「は」と「が」の違い 「桃太郎」の話のはじまりには、いくつかの違いがあるようですが、だいたいこんな感じでしょう。「昔々あるところに、おじいさんとおばあさんがおりました。おじいさんは山へ柴狩りに、おばあさんは川に洗濯に行きました」。ここで問題になるの …

■「は」と「が」の違いと判別:「昔々あるところに…」の桃太郎の話から 続きを »

     1 考えながら書いた文法の本 北原保雄『日本語の世界 第6巻 日本語の文法』を久しぶりに読んでみました。1981年の本ですから、学会の動向も大きく変わっているはずです。もはや最新の学説を知ろうとして読む本ではありません。また北原の見解に賛成のところも、ご …

■北原保雄『日本語の世界 第6巻 日本語の文法』の読み方 続きを »

      1 形容詞の表現区分 北原保雄『日本語の文法』第九章「客体的表現と主体的表現」は、[単語についての章]です。[目的のない品詞分解]や[助動詞の活用や文法用語名の丸暗記などが文法嫌いを増やしていた]、「文法的に考える」ことが必要だと記しています(p.30 …

■『日本語の世界 第6巻 日本語の文法』を読む 第10回 続きを »

      1 「うなぎ文」 北原保雄『日本語の文法』第八章は「うなぎ文の構造」です。[「ぼくはうなぎだ。」という文に代表させて、こういう表現になる文を、「うなぎ文」と呼ぶ]、「うなぎ文」は、日本語の構造の基本にかかわるような重要な構文である](p.284)と記し …

■『日本語の世界 第6巻 日本語の文法』を読む 第9回 続きを »

      1 「は」の本義 北原保雄『日本語の文法』第七章「主題」では、「は/が」と「既知・未知」についても論じます。その前提となる「は」の本義を北原は、「とりたて」としました。[他のものは、いっさいかえりみずに、絶対的にとりたてられている](p.264)のです …

■『日本語の世界 第6巻 日本語の文法』を読む 第8回 続きを »

      1 中核になる第七章 北原保雄の『日本語の文法』第七章「主題をめぐる問題-「は」と「が」-」は、この本の中核になる部分です。フランスの小学生が文法分析をするように、日本語の文章を分析できるシンプルな文法ができたらと、北原はこの本のはじめに書いていました …

■『日本語の世界 第6巻 日本語の文法』を読む 第7回 続きを »

      1 アリストテレス論理学の「主辞」 北原保雄の『日本語の文法』第六章は「日本語の主語」です。現行の教科書では、ほぼすべてで主語という成分を立てているだろうと書きだしています。現在も同様でしょう。では主語というのは、どういう概念なのかと北原は問うています …

■『日本語の世界 第6巻 日本語の文法』を読む 第6回 続きを »