■『日本語の世界 第6巻 日本語の文法』を読む 第7回
1 中核になる第七章 北原保雄の『日本語の文法』第七章「主題をめぐる問題-「は」と「が」-」は、この本の中核になる部分です。フランスの小学生が文法分析をするように、日本語の文章を分析できるシンプルな文法ができたらと、北原はこの本のはじめに書いていました …
1 中核になる第七章 北原保雄の『日本語の文法』第七章「主題をめぐる問題-「は」と「が」-」は、この本の中核になる部分です。フランスの小学生が文法分析をするように、日本語の文章を分析できるシンプルな文法ができたらと、北原はこの本のはじめに書いていました …
1 アリストテレス論理学の「主辞」 北原保雄の『日本語の文法』第六章は「日本語の主語」です。現行の教科書では、ほぼすべてで主語という成分を立てているだろうと書きだしています。現在も同様でしょう。では主語というのは、どういう概念なのかと北原は問うています …
1 「提示」と「説明」 北原保雄『日本語の文法』第五章「文の構造(二)-いわゆる複文・重文などの場合-」では、最初に文の種類が示され、文構造の種類が示されています。しかしポイントは、個別の例文の方にありそうです。北原はこの章で、たくさんの例文を並べてい …
1 学校文法からの転換 北原保雄『日本語の文法』第四章は「補充成分と修飾成分」です。1981年出版の本ですから、学校文法という言い方がしばしばでてきます。まだ学校での文法が影響力を持っていた時期でした。実際には、影響を持っているように見えた時代だったか …
1 文節概念の問題点 北原保雄『日本語の文法』の章立ては、3章以下、「文の構造(1)」「補充成分と修飾成分」「文の構造(2)」「日本語の主語」「主題をめぐる問題」「うなぎ文の構造」「客体的表現と主体的表現」という構成です。日本語の文構造を中核にしてい …
1 「文とは何か」 北原保雄『日本語の文法』第二章は「文とは何か-文法論の対象-」となっています。文章論の過去の見解を検討したうえで、[文章と文とが区別され、文章は文法論の対象から除外されることになった](p.48)、本書でもその見解に従うということで …
1 20世紀末の代表的な日本語文法書 「日本語の世界」という16巻からなるシリーズが1980年から刊行されました。1981年に第6巻「日本語の文法」が北原保雄の執筆で出ています。この本を安西徹雄が、『スタンダード英語講座[2] 日本文の翻訳』で[参考にな …
1 「全国学習状況調査・中学校」での出題 森山卓郎は『日本語の<書き>方』(岩波ジュニア新書)で、かつて話題になった国語の問題を紹介しています。下書きの文を調整させる中学生への問題です。2010年度「全国学習状況調査・中学校」で出題されたものとのことで …
1 英文法を利用して国文法を考える 『日本語の世界』第6巻の付録に大野晋と丸谷才一の対談が載っています。昭和56年(1981年)のものです。[主格の「は」、目的格の「は」]、[「が」の上は未知、「は」の上は既知]、[「も」と「は」の違い]など、興味を引 …
1 日本語の構造の不備 日本語の文章をチェックする講座と、日本語の読み書きの実力養成の講座が今期から始まります。二つを分けていただいたので、テキストを作るのが、ずいぶん楽になりました。日本語は苦労して近代化してきましたので、まだ文法が確立していません。 …