1 文藝の展開を秩序づける表現理念 小西甚一の『日本文学史』は1953年に出版されたものです。30代後半に書かれたものでした。現在は講談社学術文庫版があり、入手も簡単になっています。『日本文藝史』で示された「雅・俗・雅俗」は、まだ「雅・俗・俳諧」とい …

■秩序づけの原理を考えたい:小西甚一『日本文学史』を読んでの反省 続きを »

      1 思考は手仕事 エマニュエル・トッド『思考地図』では、哲学が批判的に扱われています。[哲学者は多かれ少なかれ、机に向き合い、「考えるとはどういうことか」と自問自答を繰り返してきた]が、[「思考する」とは、そんな抽象的なことではない](p.21)と言う …

■エマニュエル・トッド『思考地図』:新しいことを見出そうとする人に 続きを »

      1 安本美典『倭の五王の謎』のアプローチ 日本の古代史の場合、第31代の用明天皇の時代以降、即位の時期などの年代に関して、ほぼ正確だといわれています。用明天皇の即位は585年でした。それより100年程前の第21代の雄略天皇となると、在位されたことは確実 …

■歴史家のアプローチ:前提条件を地道に固める宮﨑市定 続きを »

       1 基本・基礎の重視 締め切りギリギリまで修正をして、セミナー用のテキストを送付しました。従来から実施している講座のテキストであっても、事前アンケートを見てみると、同じ講義内容ではダメだと感じることが多くなっています。今回も、全面改定になりました。 …

■基本構造・基本原理を知ろうという欲求:求められる考えるヒント 続きを »

      1 基本的な勉強がしたいという若手リーダー ビジネス人になって、きわめて忙しい生活をしていた人が、少し時間が取れる部署に移った時に、きちんとした学問をしておけばよかったと言い出すことがあります。こうした発言を、ここしばらく聞いていなかったのですが、最近 …

■勉強法の王道:もう一度勉強したいという若手リーダーに 続きを »

      1 天才的な企画力は継承可能か 企画を立てる天才的な人がいました。じつは、いまもまだ現役のままです。60歳半ばで仕事をやめたいと言い出し、少なくとも70歳で仕事を辞めるつもりでいました。私自身、やり取りする過程で何度か、辞めますというお話を聞いたことが …

■ある天才的な企画者の発想:継承は可能なのだろうか? 続きを »

       1 アマゾンの会議資料 『amazonのすごい会議』で佐藤将之が「アマゾン会議の不思議なルール」の4項目をあげています。「会議は沈黙から始まる」「会議の資料は2種類のみ。1ページか6ページ」「パワーポイントは不可、文章で書く」「出席者の数の上限は“ピ …

■文章が書けないとリーダーになれない時代 続きを »

      1 一定水準を超えた作図 9月10日に図解作成講座があります。いまテキストを作っているところです。今回は修正をなるべく減らそうと思っていましたが、図の入れ替えなどで、思いのほか変更点が増えています。とはいえ、ビジネス人向けの図解の方法ですから、基本は変 …

■図解講座のすすめ:1日で作図の基礎は学べる 続きを »

    1 まずは挨拶の仕方を学ぶ 将棋も囲碁もよくわからないのですが、米長邦雄の『碁敵が泣いて口惜しがる本』を、勉強法の本として大切にしています。ご存知の通り、米長は将棋で名人になった人です。碁も「アマチュアでは超一流の域にある」と藤沢秀行が実力を保証しています …

■プロになるための勉強法:米長邦雄『碁敵が泣いて口惜しがる本』から 続きを »

      1 手書きの軽視を反省 ある程度、入力になれたなら、パソコンで入力する方が、手で書くよりも負担がなくて、早く書けます。入力しておけば記録が残りますから、便利です。知らないうちに手で書く量が減ってきて、ある時、漢字が書けなくなって驚いたことがありました。 …

■手書きは記憶力を増強する:量とスピードならパソコンだが 続きを »