1 カードから検索へ かつて梅棹忠夫が『知的生産の技術』を書いて、カードの有効性を主張したことがあります。分類するな配列せよという考えが示されていました。たくさんのカードを購入して、成果なく終わった人が多かったはずです。その後、検索ができるようになり …

■アイデアをため込んでも役立たない:デジタル技術の利用について 続きを »

       1 一次情報を大切にすること 中島聡の『結局、人生はアウトプットで決まる』を読みました。今頃です。2018年に出ていました。題名を見れば、まず読みそうにありません。中島聡という著者名があるから、読む気になりました。この人は、ウィンドウズの開発で名の知 …

■中島聡『結局、人生はアウトプットで決まる』から 続きを »

        1 大切なのは思考の整理 生成AIが便利に使えるという話をしていた若者が、講演録を作ろうとしたら、生成AIに負けると言っていました。音声を文字に変え、文字に変えたものを整理してまとめることができるのだそうです。世の中の技術進歩は大したものだと思いま …

■書くべき理由:思考を検証するための手段 続きを »

        1 飛び抜けた学者 リチャード・ファインマン ノーベル物理学賞をとったリチャード・ファインマンは、スペースシャトル「チャレンジャー号」爆発事故の原因究明のための「ロジャーズ委員会」のメンバーでした。そこで、Oリングという部品の不良が爆発の原因だと突 …

■ノーベル物理学賞学者 リチャード・ファインマンの創造性についての仮説 続きを »

      1 思考を整理して標準形式で表現 図解講座を行いました。おおぜいの方に参加いただき、感謝しています。今回は初めてのことでしたが、事前のアンケートをさせていただきました。図解のレベルが再び低下してきたかもしれないという、ある種の懸念があったためです。心配 …

■シンプルな図解の価値:図の強みを活かす 続きを »

       1 初めての事前アンケート 図解講座が来月(2/17)あります。前回ご参加いただいた方々の様子を見て、何か変化が起こっているように感じました。事後のアンケートでも、初めてのことでしたが、もっと基礎的な話、図解以前の基礎の話が聞きたいというご意見が複数 …

■図解講座について:受講者の要望の変化 続きを »

       1 文藝の展開を秩序づける表現理念 小西甚一の『日本文学史』は1953年に出版されたものです。30代後半に書かれたものでした。現在は講談社学術文庫版があり、入手も簡単になっています。『日本文藝史』で示された「雅・俗・雅俗」は、まだ「雅・俗・俳諧」とい …

■秩序づけの原理を考えたい:小西甚一『日本文学史』を読んでの反省 続きを »

      1 思考は手仕事 エマニュエル・トッド『思考地図』では、哲学が批判的に扱われています。[哲学者は多かれ少なかれ、机に向き合い、「考えるとはどういうことか」と自問自答を繰り返してきた]が、[「思考する」とは、そんな抽象的なことではない](p.21)と言う …

■エマニュエル・トッド『思考地図』:新しいことを見出そうとする人に 続きを »

      1 安本美典『倭の五王の謎』のアプローチ 日本の古代史の場合、第31代の用明天皇の時代以降、即位の時期などの年代に関して、ほぼ正確だといわれています。用明天皇の即位は585年でした。それより100年程前の第21代の雄略天皇となると、在位されたことは確実 …

■歴史家のアプローチ:前提条件を地道に固める宮﨑市定 続きを »

       1 基本・基礎の重視 締め切りギリギリまで修正をして、セミナー用のテキストを送付しました。従来から実施している講座のテキストであっても、事前アンケートを見てみると、同じ講義内容ではダメだと感じることが多くなっています。今回も、全面改定になりました。 …

■基本構造・基本原理を知ろうという欲求:求められる考えるヒント 続きを »