1 考えの素材を蓄積すること 梅棹忠夫の『知的生産の技術』は1969年に出版された本です。先日から、記録のつけ方を何人かで検討しているうち、この本をもう一度読んでみようかという気になりました。いまでも読む価値がある本です。考え方のヒントが現役のまま生き …

■梅棹忠夫『知的生産の技術』再読:アナログの強み 続きを »

       1 十分な連絡ができていない自覚 今年に入ってから、いくつかの勉強会でお話した際に、日常の記録について、どうしたらよいのかということが何度か話題になりました。意外に切実な問題です。私自身、確たる方法があるわけでもないので、この際、少し考えてみたいと思 …

■計画と時間管理:日々の記録をつけだして気づいたこと 続きを »

       1 ポイントのズレた問題提起 少し前に、日経平均株価が4万円を超えました。いまはまた少し下げていますが、あの頃から、ずいぶん景気のよいお話をする人が出てきています。例えば、もはやEV車の将来性は見えてきた、やはりハイブリッド車の方が有望だというお話が …

■ズレた論点:EV車かハイブリッド車か・テスラとトヨタの時価総額 続きを »

      1 スピード感をもって書く必要 昨日まで講義のテキストを作っていました。内容を考えるのに時間がかかるのは確かですが、以前からのメモやノートがありますから、項目が決まれば、たいてい何かしら書けます。逆に、それなりのスピード感をもって書かないと、うまくいき …

■テキストを作るときの方法:スピード感が必要な理由 続きを »

       1 遺著『わが心の歴史』の「私と外国語」 日本を代表する西洋史学者だった堀米庸三の遺著『わが心の歴史』に「私と外国語」という文章があります。昭和47(1972)年の原稿です。5ページの短いものですが、外国語の勉強方法について、ひと筆書きされています。 …

■西洋史学者の語学勉強法:堀米庸三『わが心の歴史』から 続きを »

     1 「係り結び」を知らないリーダー 最近、驚いたことは、業界でも有名なリーダーの方が、「係り結び」をご存じなかったことです。この世代の人が知らないというのは、考えてもみないことでした。もはや古文を読むとは思えませんでしたが、関心領域が違うと、こんなことが …

■企画を立てるプロがしてきた基礎の勉強 続きを »

       1 価値ある発想法 梅棹忠夫の「文明の生態史観」は、有名な論文でした。1957年に書かれたものですから、半世紀をとうに過ぎています。やはりというべきか、梅棹忠夫も、この論文も知らないという人が圧倒的多数になりました。しかしいまでも読む価値があります。 …

■梅棹忠夫「文明の生態史観」の発想:機能論的アプローチ 続きを »

     1 アメリカンコーヒーを知らない若者 20歳前後の人に、コーヒーのアメリカンというのが、どんなものかを聞いてみると、知らない人が多くなっています。30代の人が、それを見て驚いていました。こういうことは、めずらしくありません。英語の5文型を知らない若者など …

■説明する前提の変化:初学者向けに解説する意義 続きを »

      1 メモを再現可能にする方法 何か文章を書こうとする人に対して、しばしばメモを取ったほうがよいというアドバイスがなされます。たとえば宮家邦彦は『ハイブリッド外交官の仕事術』で、すべては[小さなヒントを丹念にメモすることから始まった](p.125)と記し …

■メモは実力を反映する:発見・思考の検証ツール 続きを »

       1 リーダーたちの3つの受講目的 19日に文章チェック講座を行ってきました。この時期におおぜいの方がご参加くださって、感謝しています。リーダーの人達がどうやって文章チェックをしていけばよいのか、何か参考になることがあったなら幸いです。講義をすると、毎 …

■文書の標準化について:文章チェック講座を終えて 続きを »