1 英語の「主語-述語」と日本語の構造 来年から日本語の読み書きのルールと仕組みについての日本語教育セミナーが始まることになりました。いま準備をはじめたところです。どんな講座にしたらよいのか、日本語の文法をどう説明して言ったらよいのか、工夫したいと思っ …

■日本語教育セミナーの構想 続きを »

      1 同じ名詞の繰り返し 日本語の場合、誰が誰に語っているのか、わかりきっている場合には、そのことを記述しないのが通常の記述形式になっています。したがって、欧米の言語のように「主語-述語」という構造はありません。この点から、単肢言語という言い方もなされま …

■英語と日本語に共通する発想:マーク・ピーターセン『日本人の英語はなぜ間違うのか?』から 続きを »

       1 両肢言語と単肢言語 日本語に主語などないという主張が従来からなされていました。通説的な益岡隆志・田窪行則『基礎日本語文法』でも、文の要素は「述語・補足語・修飾語・主題」となっています。これらの4つを基準にすると、日本語の基礎構文を作るのは難しくな …

■なぜ主語でなくて主体なのか:主語廃止論と単肢言語論 続きを »

      1 日本語は日本の誇るべき資産 日本語がグローバル化したのはいつ頃でしょうか。明確ではありませんが、1934(昭和9)年の谷崎潤一郎『文章読本』では、[緻密で、正確で、隅から隅まではっきりと書く]ことは[日本語の文章では、どうしてもうまく行き届きかねる …

■日本語のグローバル化:知識・情報の土着化と文法ルール 続きを »

      1 誰と何 先日、日本語について話をしたら、意外そうだったので書いておきます。文末に「ある」とあったら、さてその主体は何になるか? 「ある」に対比されるのは「いる」でしょう。ここまで言えば、たいていの人はわかります。「ある」のは「物・こと」です。 「あ …

■日本語のルールの発見:使われ方の実態を見ること 続きを »

        1 読み間違いの連鎖 前回、三森ゆりか『外国語を身につけるための日本語レッスン』の「第二章 翻訳できる日本語へ」にあった川端康成『雪国』の冒頭文について書きました。主語の概念が違っています。日本語レッスンという言葉のある本でのことですから、まずいこ …

■読み書きのために:必要とされる文の分析装置 続きを »

       1 原文と英語訳のニュアンスの違い 三森ゆりか『外国語を身につけるための日本語レッスン』という本があります。日本語を重視すべきだということは、多くの人の賛同を得るはずです。ここでは、それ以前の話になります。どうやら日本語について、十分なルール整備がで …

■主語について:「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」をめぐって 続きを »

     1 8月25日文章チェック講座開催 いささか疲れ気味です。なんとか講義用のテキストを作成して送りました。文章チェック講座を8月25日に実施します。リーダーがどうやって文章をチェックしたらよいのかという話です。特別な方法などありません。当たり前のことを見て …

■文章チェックということ:全体の確認と細部の確認 続きを »

        1 ひどいと言われた例文 文章チェックの講座を今月実施することになったため、少し前からテキストの準備をしています。もう少し進んだら、モニターの人に意見を聞いてみようかと思っているところです。こうやって準備をしていると、いくつか思い出すことがありまし …

■文章の水準と評価:現状と求められる水準との乖離 続きを »