1 11人の若者の「これから」 立花隆の『青春漂流』は、あまり知られていません。11人の若者を取り上げます。登場する[男たちは、いずれも、自分の人生を大胆に選択して生きようとしている男たちである][成功したか、失敗したかを語るにはまだ早すぎる例ばかり] …

■成功者の「空白時代」の取材:立花隆『青春漂流』 続きを »

       1 日本で新人類と呼ばれた世代 新人類と呼ばれる世代がいました。いまでも、ときどき目にする用語かもしれません。マーケティングでは、1961年から1970年に生まれた世代を新人類と呼ぶようです。しかし新人類と呼ばれた人には1950年代後半の人もいました …

■新人類という概念:安定化へと転換した時期に育った世代 続きを »

       1 生成AIの利用拡大 生成AIの利用が、現実に影響を与えてきています。検索をして、何かを調べることをせずに、生成AIに質問をして、その答えだけで終わりにしてしまう人が、めずらしくなくなってきました。質問に対して、答えは一つ。完結した文章だけを読めば …

■生成AIの限界がどこにあるか:ゲイリー・クライン『「洞察力」が あらゆる問題を解決する』を参考に 続きを »

       1 通説よりも判例理論が重要 官僚になるためには、法律の勉強が不可欠です。法律の勉強をすると、思考が整理され、概念を明確化する習慣も身につきます。様々な案件を整理して処理するのに、法律を学ぶことがトレーニングになるのでしょう。これはビジネス人と官僚の …

■法的思考のトレーニング:ビジネス人に役立つ理由 続きを »

       1 福原麟太郎『愚者の知恵』 福原麟太郎をご存知でしょうか。英文学の研究者です。知る人ぞ知るというよりも、かなり名の知れた学者でした。著作集12巻に加えて、随想全集8巻が出されています。この人は文学のわかる人だということが、さらりと書いた文章にもにじ …

■英文学者 福原麟太郎:圧倒的な研究者の随想 続きを »

      1 村上春樹訳『キャッチャー・イン・ザ・ライ』 やはり英語の原文を理解していないと、どうにもならないのだと、あらためて思ったことがあります。マーク・ピーターセン『ニホン語、話せますか?』にある『ライ麦畑でつかまえて』についてのことです。村上春樹の訳が妙 …

■村上春樹訳『キャッチャー・イン・ザ・ライ』の訳文:マーク・ピーターセン『ニホン語、話せますか?』から 続きを »

       1 主張と矛盾する方向に事態が進展 昨日、憲法9条の「政治的マニフェスト説」について触れました。説明不足だったようです。もう少し解説が必要でした。芦部信喜は『憲法』で、自衛隊違憲論になる見解を示しています。その前の『憲法学基本ノート1』では、非武装中 …

■9条を政治的マニフェストと解釈する理由 続きを »

      1 納得のいく内容になった1999年版 憲法の基本書の定番となっているのが芦部信喜『憲法』です。NHKの放送大学テキストだった『国家と法Ⅰ』という入門書の傑作をベースにして一般向け教科書にしたものでした。初版が1993年に出され、最新の第八版が芦部信喜 …

■芦部信喜『憲法』の「はしがき」:簡潔にポイントを示す高橋和之 続きを »

     1 生成AIで文章作成する効用 生成AIを使って文章を作るということが、最近はめずらしくなくなってきました。技術に関することを専門家の人に聞くと、彼らは生成AIを使って叩き台の文章を作ってくることがあります。間違いがないかの確認して、わずかな手直しするだ …

■生成AIの文章を読んでみて:顧客視点の欠如について 続きを »

      1 今後も読まれ続けるはずの三上章の本 日本語の文法に関して、圧倒的な存在は三上章でした。日本語の主語概念は、英語などの欧米語における主語概念と違う点から、主語廃止論を提示して、いまや通説に近い考えになっています。いまでも読む価値のある日本語文法の本を …

■実質重視の本選び:圧倒的な本はごくわずかという現実 続きを »