1 米軍のOODAと自衛隊のIDA OODAループという考え方があります。日本では、あまり知られていませんが、米軍で採用されている意思決定法といわれています。「Observe・Orient・Decide・Act(観察し、方向づけし、決定して、行動する) …

■IDAサイクルについて:OODAループと比較して 続きを »

        1 日本古代史に対する不満 以前、何でまた日本の古代史などに興味があるのと聞かれたことがあります。材料が少ない中で、どうやって合理的な解釈をして、どんな状況であったかを考えていくのは、とても興味深いことです。日本の古代がどんなだったのか、それ自体、 …

■日本古代史について宮崎市定の補強:明石散人『謎ジパング』から 続きを »

       1 20世紀を代表する画家モランディ ご指導いただいている画家の山口実先生から、モランディが20世紀を代表するような画家と評価されるのか、ちょっと不思議な気がするという話を聞いたことがあります。たしかに、そこまで偉大な画家だったのかと、微妙な感じにも …

■絵画から感性を追放する試みの失敗:モランディとモンドリアン 続きを »

     1 バブルピーク時に書かれた『「耕す文化」の時代』 ふと思い出して、木村尚三郎の『「耕す文化」の時代』を手に取りました。1988年に出た本です。PHP文庫になったのが1992年。バブル経済がピークになったころに書かれて読まれた本ということになります。「日 …

■木村尚三郎『「耕す文化」の時代』:「文化」と「文明」を考える 続きを »

      1 ヨーロッパについての知識 かつての日本では、ヨーロッパの先進国に対しての関心がありました。これを当然のように感じていたはずです。ヨーロッパの先進各国の状況がどうであるのか、それに対して日本はまだ遅れているという議論がありました。いまでもあるに違いあ …

■地理歴史の知識の劣化と教養水準:ヨーロッパ中心主義の終焉 続きを »

       1 例年行われる就職説明会 例年12月が近づくと、来期の就職に向けて、業界の主要な会社が集まった説明会が開かれます。業界の紹介と、実際の会社がどんな人材を必要としているのか、入社の条件はどんなものなのか、学生たちは話を聞いて少しはイメージができたよう …

■忘れがちな一番の基礎力:日本語の読み書き 続きを »

      1 若者との対話 秋になってから、若者が何度かやってきていました。秋の展覧会シーズンに、いくつか行きたい展示があったようです。しかし画廊に行くのは慣れてなくて、同行したいということでした。わからなくはありません。たいてい、そのときに仕事の話が出てきます …

■オピニオンリーダーがいない時代の新しいコンセプト:支持政党なしの浮動票が動く予感 続きを »

       1 政党でなく政治家を支持 先の衆議院選挙で、自民党と公明党の連立政権の議席数が過半数割れになりました。その後に会った若者たちは会話で、過半数割れの話題を一度も出してきません。やはりかという感じです。もともと自民党支持層とか支持率というのは、現実とズ …

■若者の無関心:与党の過半数割れについて 続きを »

      上野の東京都美術館にて、11月2日の14時半から、立軌展のパネルトークがありました。赤堀 尚97歳、笠井 誠一92歳の両先生のお話が素晴らしくて、知人も、よかったと言っていたのですが、数日したら忘れちゃったとのことです。 よくあることではあります。それ …

■241102 立軌展 パネルトーク:赤堀尚・笠井誠一「私の転機」 続きを »

      1 「科挙」を知らしめた本 受験地獄という言葉がありました。これを現代の科挙だという表現もあったかと思います。いまは少子化が進んで、受験地獄という言葉もあまり使わなくなりました。それでも「科挙」という言葉をご存知の方もかなりいらっしゃることでしょう。 …

■国家の基礎となる教育訓練:宮崎市定『科挙』「後序」 続きを »