■OJTマニュアル作成講座「新規所属者を最も早く戦力化するためのマニュアル作成と指導のノウハウ」を終えて
1 事前アンケートを反映したテキスト
「新規所属者を最も早く戦力化するためのマニュアル作成と指導のノウハウ」という長い名前の講座の講義を行ってきました。OJT用のマニュアルを作成する講座です。まだOJT用のマニュアルがあること自体、知られていませんから、講座の名称がこうなります。
説明文にはOJTマニュアル作成の講座である旨、お知らせがありますが、目的は早い即戦力化ですから、ずれが生じるのが自然です。そのため受講される方から、事前にアンケートをいただき、それを反映したテキストを作るということになります。
今回、事前アンケートを見ると、会社で実際に苦労している方もいらして、内容は多様でした。高いレベルの仕事をしている人もいます。どうしたものかと思いましたが、テキストの内容も大きな流れの話を入れるとともに、具体事例を盛り込む形になりました。
2 今回の反省点
講義中にOJTマニュアルを作ることになりますので、以前は会場参加のみの講座でしたが、いまや、そうも言っていられません。この講座の場合、オンラインでの参加の方は、少数派ですが、いらっしゃいます。いわゆるハイブリッド講座と言われるものです。
こうした形式になって、参加される方がいままで以上に多様化してきました。そのためテキストも、変わってきています。直接的な反応は、会場の人でないとなかなかわかりません。これは貴重なものです。オンラインの方とは、講義中に対話をします。
作成が入ると、お話したことが、どんな風に伝わったのかが見えてきますので、今回は非常にいい経験になりました。そのままそれが反省点となっています。具体的事例と、サンプルの違いを、もっと意識したほうがよかったと思いました。これが一番の反省です。
3 最初の叩き台となるサンプルの必要性
実際にやるべきこと、目指すべきものはたくさんあるのが普通でしょう。何から手を付けるのか、何を優先すべきかのか、そこが問題になります。OJT用のマニュアルを作る場合も、一回のOJTですべてが解決するわけではありません。さてどうするかが問題です。
実際的な例として、どのくらいの時間で実施するのが現実的かということになります。期間は1カ月とか1年とか、そういう期間とともに、一回の実施時間がどのくらいなら可能かということも問題になるはずです。おそらく2時間くらいが現実的でしょう。
そうなると、一回をたとえば2時間で、何回も行うということになります。多様性が問題です。成功事例として、公開できる具体的なプログラムをあげておきましたが、貴重で今後も応用可能な事例だったとはいえ、これだけでは不十分だったかもしれません。
成功事例は、非常によくねられて時間をかけてできたものですから、かなりの完成度の高いものです。参考にはなりますが、すぐには作れません。こんな感じならすぐ作れるという、最初の叩き台になるような、小さなサンプルがあったほうがよかったと思いました。
