■OJTマニュアル作成講座を終えて:10月3日「新規所属者を最も早く戦力化するためのマニュアル作成講座」

1 勉強になった直接のやり取り

3日にOJTマニュアル作成講座の講義をしてきました。実際の講座名は「新規所属者を最も早く戦力化するためのマニュアル作成講座」です。OJTマニュアルという言い方が定着していないため、担当者が講座名を工夫してくださって、こういう名称になりました。

今回は特に、私の方が勉強させていただいたという感じがします。ベテランの方から若い方まで、偶然なのでしょうが、バランスの取れた方々がご参加くださったため、講義でお話をしながら、皆さんのお話を聞きながら、あれこれ考えることが出来ました。

事前アンケートを実施させていただきましたので、事前にご要望も聞けてはいましたが、やはり直接のやり取りは、また別のことを感じさせてくれます。ありがたいことでした。印象のみで、まだ詰められていないことではありますが、いくつか記しておきます。

       

2 小さな領域から積み上げていくアプローチ

事前アンケートで、いままでと講義内容を変える必要があると思いました。本来、業務マニュアルの基礎がわかっているというリーダーがOJT用のマニュアルを作成する講座です。しかし業務マニュアルの整備がまた不十分という方の参加がほとんどでした。

コロナによる環境変化がありましたので、従来あったマニュアルでは不十分です。したがって、そろそろ新しい業務マニュアルに更新する時期ではあります。とはいえ、いまだにビジネス環境が安定しているわけではありません。さてどうしようかという時期です。

こういうとき、まず小さな領域から、確実に積み上げていく方が効果的ではないかと思いました。実践を通じて、業務を洗練させていく必要がありそうです。OJTマニュアルを作成し、OJTを実施して、実践から詰めていくのが有効なアプローチだと思います。

      

3 受講された方々への感謝

OJTを実施して、業務の実践をしてから、業務を構築していく方法というのは、ここしばらく有効でしょう。それだけではなくて、従来、マニュアル化が十分でなかった組織が、効果的なマニュアルを作る場合に、OJTからのアプローチが有効だと思いました。

まずはOJTを実施する前に「業務のルール・仕組み」を整備することが必要不可欠になります。このとき安定した業務を構築するには、必要最小限の狭い範囲で業務の整備を行い、小さく始めていくことがよいのではないかと思いました。

こうしたアプローチをとる場合に、業務マニュアルの基本的な理解が必要になります。今回、事前アンケートの内容を講義に反映させて、午前に業務マニュアルの基本をお話しました。これでよかったのかもしれませんが、もう少し内容を詰めたいところです。

午後、OJT用のマニュアル作成の際に、もっと効果的な聞きとり方が必要でしたし、作成プロセスの工夫も必要です。課題が多くありますが、この講座を担当させていただいてありがたく思いました。受講された方々に、心からの感謝をお伝えしたいと思います。

   

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