1 基本文が名詞文・動詞文・形容詞文のみ(?) 日本語文法の脱英文法化が必要だという主張を、金谷武洋が『日本語は滅びない』でしていました。その通りでしょう。しかし、どうしたわけか日本語の基本文が、名詞文・動詞文・形容詞文と3種類しかないというのです。 …

■日本語の品詞概念-安定性の水準:品詞の確立した英語・品詞のない漢文 続きを »

        1 世界的な学者の書いた受験参考書 日本の国文学の代表的な学者をあげるなら、小西甚一は間違いなく入るでしょう。天才的な学者でした。『日本文藝史』を書いて、世界的な学者の地位を獲得したように思います。専門的な本だけでなく、『古文研究法』などの受験参考 …

■受験参考書のレベル:飛び抜けている小西甚一『古文研究法』 続きを »

        1 いまだに三上章の文法 日本語の文章をきちんと読みこなして、これを評価することは、リーダーにとって大切なことです。江藤裕之によると、英語の論文の場合、文法ルールにそった表現が求められるとのことでした。当然ともいえます。しかし日本語の場合、文法が整 …

■日本語文法論の幼児性:「主題ならハ・主格ならガ」と「名詞文・動詞文・形容詞文」 続きを »

      1 手書きの軽視を反省 ある程度、入力になれたなら、パソコンで入力する方が、手で書くよりも負担がなくて、早く書けます。入力しておけば記録が残りますから、便利です。知らないうちに手で書く量が減ってきて、ある時、漢字が書けなくなって驚いたことがありました。 …

■手書きは記憶力を増強する:量とスピードならパソコンだが 続きを »

       1 ノーベル賞受賞記念講演「美しい日本の私」 川端康成がノーベル賞受賞の記念講演で演説したのが「美しい日本の私」でした。1968年の講演ですから、ずいぶん前のものです。何かで話題になったのでしょうか、この演題の日本語が、どういう構造になっているのかと …

■「美しい日本の私」という日本語をどう分析するのか 続きを »

      1 日本史についての講演録 歴史を勉強したからといって、それがビジネスに使えると思うのは期待しすぎではないかと思います。期待する人には、ケーススタディとして利用できるといった考えがあるようです。しかし考え方のトレーニングに使った方がいいのではないかと思 …

■内藤湖南『日本文化史研究』という名著について 続きを »

      1 受験勉強とは違うアプローチ 生真面目な知り合いから、勉強したほうがいいのだけどね、どうも専門でない分野の勉強は気が進まない…と言われました。気弱な発言をするものです。この人は学校で教科書や参考書できちんと勉強して、予備校にも通った、かつての秀才だっ …

■専門とは違う分野をどう学んだらよいのか:日本史の場合 続きを »

      1 暗黙知を基礎にする知識創造理論 一時期、暗黙知を形式知にということが言われました。野中郁次郎の影響が大きかったのでしょう。「『失敗の本質』を語る」でも、暗黙知について語っています。この本は2022年のものですから、その後の批判も考慮した内容のはずで …

■野中郁次郎による暗黙知の定義:脳の研究との齟齬 続きを »

       1 「いかに理論を作るか」を叩きこむ講義 野中郁次郎の「『失敗の本質』を語る」という本は、なかなか面白い本でした。野中の理論がどうであるかよりも、アメリカの大学の教育のすばらしさについて、注目していただきたいと思います。野中はカリフォルニア大学のバー …

■野中郁次郎がカリフォルニア大学バークレー校で学んだ方法論 続きを »

     1 ケースを並べただけではマニュアルにならない 実務家の先生の講義を、続けて聞くことが出来ました。国の機関にも協力なさっている、業界でもベテランの人ですから、知識は豊富です。直接お話をお聞きしてみても、とても気さくな、いい感じの先生でした。以下、受講の感 …

■実務習得のプログラムづくり:問われる習得のスピード 続きを »