■ビジネス文を書くために必要なこと:思考の整理・記述・検証
1 何をどう書いたら良いのか
ビジネス文の書き方講座用のテキストが完成しました。今月の29日に講義があります。この講座は2つの要素からなっています。一つはビジネス文を書くときには、マネジメントの思考が必要であること、もう一つは、日本語を鍛える必要があるということです。
学生に文章が得意な人と聞くと、手を挙げる人はほとんどいません。苦手な人と聞いてみると、8割方が手を挙げます。何が苦手かを聞くまでもありません。何を書いたらいいのかわからないということ、どう書いたらいいのかわからないというのが定番の答えです。
社会人になってから、この流れが続きます。しかしビジネス人ならば、何をどう書くのか、ある程度見えて来るはずです。それが仕事の出来不出来の反映でもあります。だからこそ、文章が大切です。もしうまく書けなかったら、原因から考えることになります。
2 いずれかの形式で書ければ足りる
ビジネス文が必要な人たちの仕事は、定型的な仕事ばかりではないはずです。標準的な仕事の進め方があっても、AならばBになるという程の、定型性はないでしょう。だからこそ、実践する人がそれを情報として記述して伝達可能にする必要があります。
伝達可能にするための標準形式が、組織ごとに、ある程度決まっているでしょう。この場合、不合理なものでない限り、形式自体は問題になりません。一つの形式で、きちんと記述できる水準になったならば、別の形式になっても、問題なく書けるからです。
いずれの形式でも、書けるようになるということは、いずれかの形式で書ければ足りるということになります。そうなると、書く内容が問題です。それは、どうやって考えたらよいのか、考え方の問題でもあり、思考をどう整理したらよいかということになります。
3 思考の整理、標準形式での記述、文章の検証
ビジネス人ならば、ビジネス人の思考のアプローチがあるはずです。それは、言うまでもなくマネジメントの思考ということになります。そのとき問題になるのは、マネジメントの理論が問題なのではなくて、仕事ができるかどうかということが問題です。
仕事の出来る人が、どうやって考えて、どう考えをまとめているのか。文章を書くことによって、これが理解できるようになるなら、文章のトレーニングが、そのまま仕事のトレーニングになります。そのまま、マネジメント思考の習得になるはずです。
今回講義で、文章を書くことと、マネジメントの思考と関連づけてみたいと思いました。たくさんあるマネジメントの理論について、圧倒的に仕事の出来る人たちが、どういう形で使ってきたのか、それをどう記述に反映させるのかということを問題にしたのです。
思考が整理できれば、記述するための準備は完成です。典型的なスタイルで書く場合に、どういうことが必要になるのか、さらに書いた後に、どうやって検証するかが問題になります。思考の整理、標準形式での記述、文章の検証について、お話するつもりです。
