■ノウハウの利用の仕方

▼ノウハウは属人的

以前、楽器メーカーの方から、ノウハウを活用したいのですが、なかなか難しいですというご相談がありました。映像での記録はあるそうですが、映像をどう利用したらよいのか、わからないということでした。

たしかに膨大なビデオを全部見るわけに行きませんね。どうしたらよいのでしょうか。ノウハウというものが、どういうものであるのか、一番基本のところから考えると、方法が見えてくるように思います。

ノウハウは属人的です。仕事のプロが、こうかもしれないと思いながらやってきたことが確信に変わって、それを何度も検証して見たら、やはりうまくいったというものです。当然のことですが、どなたでも有益なノウハウを持っているわけではありません。

仕事のできる本物のプロがもつ、属人的な知識がノウハウです。そのノウハウを利用するとき、原点に返る必要があります。ノウハウを利用するということは、有益なものを選択するということです。

そのとき、属人的であるという点を指標にするしかありません。

 

▼ノウハウの質は仕事の質に比例する

ノウハウの質は、その人の仕事の質にほぼ比例します。圧倒的にできる人は一握りです。その一握りの人の貴重なノウハウこそ、使えます。利用者は、どの方のノウハウが使えるのか、検証する必要があります。

もっと俗な言い方をすると、ノウハウ提供者を点数化するということです。ノウハウの中から、使えるものを見つけるために、上位の分類概念を「人」にします。誰のノウハウかという点を重視します。点数の高い人のノウハウから見ていくということです。

上の階層に人名をおき、その下に、どんなノウハウがあるのかを貼りつけます。このとき項目名を工夫する必要があります。シンプルな項目名にしてはいけません。ノウハウに関連ありそうな項目、関連キーワードを複数入れ込んだ項目名にする必要があります。

項目名から検索がかけられますから、その項目の中に必要なキーワードがあれば、ヒットしてきます。必要なキーワードの項目がたくさん検索されてきたら、そのとき、どなたのノウハウであるかという点から、優先順位が決まってきます。

ノウハウを利用したら、その結果をそのつど記録していくということになります。いわゆる「いいね!」をつけるようなものですが、このときの基準は、数ではありません。質の高さを基準に、評価していきます。

 

▼ノウハウを利用できるのはレベルの高い人

質の高いノウハウを利用できる人は、仕事のできる人でしょう。ノウハウの評価において平等主義は排除されるべきです。仕事のできる人が評価し、実際に成果が上がっているとなったら、その評価が決定的になります。

ノウハウというのは、どういう風に利用できたかということが非常に重要です。したがって、ノウハウを利用した成功事例をノウハウの項目に関連づける必要があります。ノウハウは、数学の公式のようなものです。例題とその解答が必要です。

どうやって利用したかをチェックして、その利用の仕方に共通性があるならば、それは業務マニュアルに反映されることになります。利用の仕方で成果が変わってきますから、そのよい方法を提示しておくことは、重要なことです。

ノウハウというのは、利用したいという組織でないと蓄積されません。また実際の利用もされません。ノウハウは、日々の業務の中で生まれる業務の結晶ですから、貴重です。大切に利用するという観点から集める必要があります。

利用の仕組みがないのに、ノウハウを集めようとしても、なかなかうまくいきません。利用して成功する事例を作ることが重要です。どのようにノウハウを利用したら成果が上がるのか、それを探りあてる必要があります。

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