■リーダーの仕事はなくならない:生成AIに期待できること・できないこと
1 生成AIの早い進歩とかつてのパソコン
生成AIがどんどん進歩発展しています。半年前の話は、もう昔のことという扱いです。実際に、技術に詳しい人に聞いてみると、毎月毎月、明らかに良くなっていると言います。ある分野が開拓され、そこにエネルギーを集中させると、大きな成果があがるようです。
ここまで進歩が早くなると、その先まで予測して、だからどうだという話も出てきます。いま進歩が早い分野がさらに機能が高くなるかもしれませんし、逆に今あまり進捗状況がパッとしない領域も、何年か後に、ドライブがかかってくるかもしれません。
最近、少しずつ期待する領域が絞られてきている感じはします。何となくパソコンで起こったことに似ているのかなあと思うようになってきました。パソコンは何でもできる魔法の箱のように思われていましたが、使われる機能は収斂してきています。
2 プログラム、音声文字化、チャットボット
多くの人は、パソコンを文書作成に使っていますし、インターネットを見ることにも使い、メール作成にも使うはずです。スマートフォンよりも画面が大きくてキーボードが使いやすいですから、パソコンのほうが便利でしょう。だいたい使用する中核はこのあたりです。
生成AIの場合、完成品を要求するわけにはいきません。かなりの程度までやってもらえば、あとはこちらでチェックしますということになります。専門家に聞くと、小さなプログラムを組むことに関して、生成AIは圧倒的で、もはや人間はかなわいとのこと。
音声の文字化も、従来のように意味をなさない部分が次々出てくるようなこともなくなっているようです。明らかに使える水準に達してきたとのことでした。チャットボットは、すでに実用化していますし、上手に使えば生成AIは人間の味方になるでしょう。
3 リーダーの能力が問われる
機械化、自動化が進んで、人間がモノづくりをするときに、精密な作業は機械に任せるしかなくなっています。しかしその後も、匠の技は否定されずに来ました。今後、AI技術の進歩で、それらのどこまで再現ができるのか、期待を持って見守っているところです。
では、今後5年10年たっても、人間の仕事であり続けるものは、どんなものでしょうか。作業に当たるもの、ルールに沿って対応可能なものは、人間の仕事でなくなるかもしれません。反対に、ルールを作るほうは人間が考えることになりそうです。
ある決まった手順に沿った分析はできるかもしれませんが、分析手法を創造することは、どこまでできるのか、まだ未知数でしょう。感性にかかわることも、パターン化以上のことがどこまでできるのか、微妙です。方向性を与えることも、あまり期待できません。
ルール作り、仕組みづくり、センスを問われるもの、感性にかかわるもの、ビジョンを作り、方向性を与えること…、これらを総合するのは、当面無理だろうと思います。これはリーダーのなすべき仕事です。リーダーの能力が問われるようになるのでしょう。
