■改革が不可欠になる時代:トップの責任とリーダー養成のために
1 一部の人への負担増加
偶然なのか、何人かの人が新しい仕事を始めようとしています。いままでの仕事から、別の形態に代わりたいということでした。皆さん、忙しくなって、なかなか思い通りの仕事が出来なくなっている様子です。たぶん労働市場が変化した影響だろうと思います。
単純な人手不足というよりも、一定レベルの人材を確保するのが難しくなっているのではないかと、注目しているところです。仕事のできる人に、仕事が集中するのは、以前からよくあることでした。しかし、増えている仕事は、高度な仕事ではありません。
欠員がなかなか埋められなくて、その分まで仕事をしなくてはならなくなっているのです。それが一時的でなくて、ずっと続いています。本来やるべき高度な仕事にまで、影響が及んできているのは心配なことです。こうした例は、特別ではなくなっています。
2 新規参入者の戦力化とリーダー養成
人材育成という話を、以前よりも聞くようになりました。一つは、新規参入者を早く即戦力にしたいということ。これは前からあるテーマです。仕事の変化が早くなっていますから、新しい仕事になったら、ベテランでも新規参入者と同じことになります。
もう一つは、リーダー養成の話です。一部の業種を除いて、リーダーをリクルートしてくるのは簡単には行きません。いままで継続して仕事に携わってきた人の中から、リーダーになってもらう必要があります。そのとき優れたリーダーを選ぶのは、難しいことです。
リーダーですから、環境変化に合わせて、今度は、こっちを重視しないといけないとか、これからは何が必要になるとか、こうした判断までしなくてはなりません。普段から考える習慣が必要になります。リーダーを見つけるのは、簡単なことではありません。
3 改革が不可欠になる時代
仕事が出来る人、戦力だとみなされる人に、本来の仕事以外の負担がかかってきている様子が見えます。業界の人手不足が、各個人へと波及しているようです。リーダーになるべき人が、余裕を持てなくなっていたら、組織も困るでしょう。心配になります。
実際、リーダーになる前のチーフというような立場の人が、別の業種に転職してしまいました。ずっと仕事が楽になったとのこと。報酬も増えているようですので、こうした流れは自然です。ただ、本来やりたかった仕事が、出来なくなったのは残念でしょう。
従来からあった仕事で、かつては強かった業種が、従来の仕組みのままでは成り立ちにくくなっているということです。そう感じさせる例が、身近なケースでも見られます。トップが、大きな仕組みを変えていかないと、仕事の継続さえ難しくなるでしょう。
改善は必要ですし、こちらは成果が上げやすいのですが、もはや改善だけでは継続できません。全体の仕組みを変えないと、いずれ限界がやってきます。いらない仕事どころか、なくてはならない業種でのことです。改革が不可欠の時代がやってくるでしょう。
