■本を購入し書き込みをする効能:勝負を決める可能性
1 アイデア製造の必須の道具
本から何かを得ようとする場合、本に線を引き、書き込みをすることがあります。本を基本書として読む場合、徹底した理解が必要ですから、自分なりの見出しをつけたり、注釈をつけることが効果的でしょう。基本書でない場合でも、書き込みは役立ちます。
多くの本は、自分にとって絶対的な存在ではありません。興味のある分野の本であっても、自分にとって特別な記述にそう簡単に出会えないのが普通です。面白いと思ったり、何かを思いつくキッカケになる内容がわずかでもあれば、それで十分と考えられます。
全体のわずかしかない部分から、何かを見出すことが本を読む大切な効能といえるでしょう。本自体の内容の問題であるとともに、読む側の問題でもあります。アイデアが必要な人ならば、本は不可欠な存在となるはずです。アイデア製造の必須の道具でしょう。
2 思いつきはその時かぎり
本をきれいに読むことを、小学校の時に教わったかもしれません。ある世代までの人たちは、本にカバーをして丁寧に扱っていました。そのこと自体は重要なことです。しかしある時期から、本を買って印をつけたり書き込みをすることが普通のことになりました。
本を読みながら思いついたことは、その時かぎりのことがあります。忘れてしまうことが多いのです。メモに書いても、本との一体性がありませんから、やはり本に書き込むことが効果的でしょう。あるいは、ここが大切だという印があると、見返すのに便利です。
印のつけ方や、書き込みの仕方自体は、そう複雑な方法があるあるわけではないでしょう。たいていシャープペンシルで、線を引き、メモ書きしています。本を読んで気になるところに出会うと、もう何もしないではいられない気持ちになるものです。
3 本の購入が勝負を決める可能性
こうした読み方がはじまると、さっと読んでこれは良いと思った本は、すぐに手に入れないと落ち着かなくなります。最近は古本でも、ネットで入手が簡単になりましたので、ありがたいことです。必要な本を買わないのは、逆にもったいない気がしてきます。
当然ながら、紙の本でなくては効果がありません。こうした読み方をする場合には、電子書籍では物足りないのです。紙の本に、手で印をつけて、書き込むことがどうしても必要だという気になります。このあたりは、実感するしかないことかもしれません。
多くの本は、自分には無関係に終わります。すべての本を読むことなどできません。しかし、わずかにかかわりを持った本だけでも、その蓄積が大きな影響を与えることになります。本を読まない人よりも、読む人のほうが文章を書くのが楽なのは確かです。
そろそろ紙の本の販売点数低下も終わります。若者たちが、少しずつ本を読み始めていますから、トレンドが変わるはずです。本を上手に活用できたなら、その影響は大きなものになります。時間を確保し、本を購入することが勝負を決めることにもなるでしょう。
