■図解講座について:今年最初の研修講義
1 6時間で習得できる図解の知識
図解講座を行ってきました。6時間で、図解に関する一通りの理解が得られるようにという研修です。「思考を整理して、自分の意図が伝わる わかりやすい図・資料を効率的に作りたい」という要望に応えるために、必要事項をテキストに盛り込みました。
図表に関する標準的なルールというべきものがあります。法律のように、厳格にこれをしないと罰せられるというようなものではありませんが、ルールに沿った作図をすれば、意図が正確に伝わる可能性が高くなります。決まった形式ですから、作図も簡単です。
ビジネスにおける図解の場合、感情とか感覚を示すものではなくて、客観的な数字などの定量化されたものを図表にするものが原則になります。感情を示すことは、よほど例外的なものだと言えるでしょう。主張を裏づける根拠になるものが図表の原則です。
2 必要か・良いか・その理由は
図解に関しては、特別な知識が必要というわけではありません。知らずに行っていることを、もう一度意識して見てみると、そこにルールがあることに気がつきます。その確認ができれば、図表を見たときに、この図が良いか、悪いかがわかってくるはずです。
図表の良し悪しがわかって、その理由が説明できるなら、図解について一通りのことがわかっていることになります。さらにいえば、良い悪いの前に、必要な図表かどうかも判断できるはずです。不要な図はノイズになります。だから図 を選ばなくてはなりません。
図解に関して問われることは、まず第一に必要な図かどうかということ、第二に良い図であるかどうかということ、第三に良い悪いの理由がわかるかどうかということです。これらがわかれば、図解のセンスがある、図解の能力があるといってよいでしょう。
3 思考を整理してから図解する原則
私たちは、文字で記述するよりも前に、絵や図を描き出します。人類の歴史を見ても、文字よりも古い時代から絵が描かれていました。言葉での説明は後から追いかけてくるものです。そしてビジネスにおける図は、言葉で説明できるものでなくてはなりません。
感覚で描くイメージ図は、ビジネスで使われる図とは違います。これはこういう意図から作られた図表であると、言葉で説明できるようになっていないと困るのです。逆に言うと、図を作る際に、頭の中で、何を見せるためのものかが明確になっていないといけません。
講座名の中に、思考の整理という用語が入っています。ビジネスにおいては、思考を整理してから、図解をする必要があるということです。思考が整理できていれば、この図表で、こういうことを示したい、だから、こういう形式で図解したと言えることになります。
この図のどこがおかしいかと聞かれて、ここがおかしいと指摘できるかどうかが問題です。この図表を、どう修正したらよいかと聞かれて、こうすればよいと答えられるなら、図解ができると言ってよいでしょう。そのために必要な知識は1日あれば習得できます。
