■実力差の原因と対策:一般受けしそうにない方法

     

1 伸びていく人と停滞する人

ここ数年、若者たちと勉強会を続けた経験で、一番印象的だったことは、圧倒的な実力をつけた少数の人たちと、いま一歩で成長が止まった多くの人たちとの違いでした。あるところから差が拡大していき、一方は、どんどん伸びていくのに、他方が停滞しだします。

業務の基礎を身につけていくと、順調に成長していくのは自然なことです。学習すれば、身につくことがありますから、まっさらな若者は、目に見えて実力をつけていきます。わざわざ勉強会に出てくるような人たちですから、他の人を圧倒しても驚きません。

1年もすると、同期でいちばんの評価を受けたり、組織内での評価が上がってきます。そこから飛躍が始まるはずです。しかし、あるところから驚くほどの違いが出てきます。残念ながら、多数派は、途中で成長が止まりがちです。読み書き能力が鍵になります。

     

2 処理に時間がかかるか否か

仕事が認められるようになると、あれもこれもと、頼まれることが増えてくるはずです。処理することがいくらでも出てくる状況になるでしょうが、そうやって各方面の業務を理解していくことになります。その時々で、さらに評価を高めることもあるでしょう。

しかし、この過程で大きな差がついてくることがわかりました。何で、この程度のことに、こんなに時間がかかるのかと、不思議な気持ちになります。それまでは、時間をかけて処理していたということです。しかしそれでは、つぎつぎ処理するのは無理でしょう。

仕事を迅速に完了させていくには、読んで状況把握することが不可欠です。メールやら、資料やら、読むべきものはたくさんあります。この程度のことは、パッと読んで、すぐに対応すれば済むと思いましたが、さらりと読めないのです。それで時間がかかります。

     

3 量が質に変わる

どう対応すればよいのかが問題です。つまりは、どうすれば、迅速に正確に読めるようになるかということになります。「量が質に変わる」ということを利用するしかないだろうというのが結論です。読む量を増やすしかありません。最初は時間がかかります。

読む量が増えても、逃げずに読もうとすることが大切です。そのとき、どうしたら質を下げずに早く読めようになるか…つまりは、速くて正確な読みを、どう獲得するか…ということを意識しながら、たくさんの量の文章を読んでいくことが必要だろうと思います。

時間のある人でも、一日数百ページの本を読むのは、面倒な気持ちになるかもしれません。しかし慣れてくれば、300頁程度の本なら一気に数時間で読んでしまうでしょう。これは、本の初めから最後まで、そのまま一息に読み終えてしまうということです。

本を読む機会が少ない人には、無理なことでしょう。たしかに読む機会が少ないままなら、無理です。しかし意識して量を読もうと決意したなら、状況は変わります。ごく少数の人ですが、圧倒的な実力をつけた人がいました。当然、一般受けする方法ではありません。