■生成AIの利用:測定すること・チェックすることの必要性

     

1 2025年は生成AIが利用可能になった年

生成AIが作った文章を見てみると、なかなかよくできています。今後、もっと良くなっていくはずです。2025年の前半には、まだ使う気にならないところが見えていましたが、夏を過ぎたあたりから、上手に使えば、成果が上がると思われるレベルになりました。

使える領域は様々の分野にまたがっていますので、例えばプログラムがどの程度使えるのか、専門家に聞かないとよくわかりません。彼らは最近、優秀だと言います。ちょっとした指示出しで、さらりとプログラムを作ってしまうと、驚いていました。

プログラムは、生成AIが得意な分野なのだろうと思います。文章も、一定の条件が整っていれば、使わないのがバカらしいくらい、一定レベルを超えたものを圧倒的な速さで生成するはずです。使い方の問題、チェックの問題になってきたように思います。

     

2 文章を修正する基準

たとえばデッサンを描く場合、全くトレーニングをしていない人が描くと、パット見た瞬間に、これはおかしいというところに目が行きます。ある程度、トレーニングをしている人なら、ここは、こう直さないとおかしいというのが、すぐにわかるはずです。

一定水準の人が見たならば、たいてい同じポイントを指摘することでしょう。デッサンの場合、モチーフの画像と比べれば、多くの人が、ここがおかしいと分かります。ある種の客観的な基準があるのです。文章の場合、こうした基準があるのでしょうか。

仕事のできる人が、おかしな文章を見た場合、まず間違いなく、パッとおかしな点を指摘します。そして、別の仕事のできる人が見ても、同じポイントを指摘をするはずです。やはり何らかの基準があると考えるのが自然でしょう。それは何かが問題になります。

     

3 品質管理のための測定

先日、文章チェック講座を行いました。どうやって文章をチェックするのかが問題になります。スタッフの文章をリーダーがチェックする場合と同様に、生成AIが作った文章をチェックする機会が、今後あるはずです。きちんとチェックできるなら問題ありません。

何らかの方法、何らかの基準が必要になります。作成された文章を、品質管理しなくてはならないということです。測定が必要になりますから、測定方法と測定基準が必要だということになります。今後、文章に限らず、こうした品質管理が大切になるはずです。

生成AIを利用するとき、出来上がった文章そのままではリスクがあります。このことは、ほとんどの人が解っているはずです。丸投げではダメだとすれば、採用する側がチェックの仕組みを持っていなくてはなりません。それが明確でない点が、現在の問題です。

文章を測定すること、文章をチェックすること、このことの大切さは、生成AIの登場で、もはや待ったなしになってきました。しかし、測定が整備されていません。それ以前に、測定が不可欠であることを認識する必要があります。まだ、これからという段階です。