■リーダーの資質:文章をチェックする能力

     

1 生成AIの書いた文章をチェック

文章チェックをするリーダーたちのための講座が11月14日に開催されます。担当者がつけたのは「部下の書いた文章のチェック方法-文章添削の定石とテクニック」という長い名前の講座名でした。文章のチェックが大切になっているために開設された講座です。

この講座もコロナ前からの講座ですが、最近になって内容を大きく変えてきました。それがさらにまた、かなり大きな変更になりそうです。部下の書いた文章だけでなくて、生成AIで書かれた文章をチェックする必要がでてきたため、それも扱うことになります。

いまや生成AIの作る文章は、バカにできません。一番効果的なのは、音声を文章化することです。それをさらに整形するように指示をすることもできます。きわめて迅速になされる作業ですが、文章が苦手な人よりも、数段上の水準といってよいでしょう。

     

2 生成AIが十分使える領域

生成AIが作った文章も、それを使う人からすると、部下の文章と同じようなものです。問題なのは、パッと見た限り、非常によくできていることかもしれません。そのつもりにならないと、そのままOKと言いたくなります。しかし、そう単純ではありません。

流暢にしゃべる人の話が、差しさわりのない、いわば内容のない話ということがあります。生成AIの場合、そこにそれなりの情報が盛り込まれているため、内容があるように見えがちです。少なくとも、陳腐な結論となっている可能性は少なくないでしょう。

かつて「2:6:2」というルールがありました。2割が優秀、6割が普通、2割がダメの水準ということです。生成AIが得意とする領域なら、下位の2割ではなく、少なくとも6には入るでしょう。それで十分な領域もありますが、そうとばかり言えません。

     

3 文章チェックの出来るリーダーが必要

部下の文章を評価する場合、却下という方法もありますし、修正する方法もあります。あるいはまた、点数化する場合もあるでしょう。いずれにしても評価方法が問題です。さらに言えば、何のために評価を行うのか、その目的が問われることになります。

生成AIも、何のために使うのか、そこが問題です。却下の場合は、使う必要はありませんし、手間のかかる作業を、圧倒的な効率で解決してくれるのなら、積極的に利用すればよいでしょう。そうすれば、人ならではの業務に集中できるようになるはずです。

こうして生成AIを利用する場合、チェックする必要がでてきます。生成AIの作った文章は、いわば叩き台にはなりますが、最終的な回答にはなっていません。仕上げは、人間がなすべきです。出来が良い場合でも、これでよいですという確認が必要になります。

当面、生成AIで文章が作れる領域は、かなりの制限があるでしょう。しかし明らかに状況が変わってきました。上手に使うのを前提にして、使い方が問われることになります。部下の文章に限らず、文章をチェック出来るリーダーが必要になっているということです。