■シンプルで明確なメッセージが必要不可欠:図解講座を終えて
1 提案書と図表
図解作成講座の講義をしてきました。大勢のご参加に感謝します。6時間の講義で、図解に関する必要事項を取得しましょうという講座です。図解に関して言えば、一日あれば一通りのことは習得できます。図解に関するルールは、それほど多くはありません。
コロナ後、受講される方の様子が変わってきたため、事前アンケートを実施させていただいております。今回、いままでと違ったご要望がありました。図解そのものではなくて、提案書の書き方が知りたいというご要望です。2割くらいの方からありました。
問題になるのは、提案書に使う図表をどうするかということです。一枚の図で、提案の評価が大きく変わってくる可能性は、たしかにあります。結論ではなくて、結論の根拠となるものを、図で示すことによって、一発で決まりということになるということです。
2 シンプルで明確なメッセージ
かつてイラストレーターにお願いして図を描いてもらうこともあったようですが、いまでは、ご存知の通り、PCで自由に図が作成できるようになっています。便利ですから、慣れてくれば、作図などお手のものでしょう。しかし内容が問題になります。
見る側の状況が変わってきている点も見逃せません。電子端末で文書を見ることが多くなりました。画面上でほとんど一瞬で判断されてしまいます。パッと見て判断されるのは、図表の特徴でもありますが、それが電子化によって、もっと顕著になってきました。
パッとわかってもらうためには、形式がシンプルでなくてはなりません。伝えたいメッセージを絞り込んだ明確なものにする必要があります。ポイントとなるデータや情報の質が問われるということです。ほしい内容が明確になっているかで、判断されます。
3 図解と提案書
図解されたものが掲載されていたら、そこに目が生きがちです。その図表がいいものかどうか、その判断は、文書全体への評価につながるということになります。図表が良かったら、文書を読む可能性が高くなるでしょうし、そうでなかったらサヨナラです。
ムダな図表を載せることは、マイナスの効果になります。掲載される図表は、すべて必要なものであるという前提に立たなくてはいけません。図表は文書の象徴になるということです。質が問われます。必要なもの、図にする価値のあるもので勝負すべきものです。
ここから当然のように、文書における図表の数がどうなるかが見えてきます。ここぞというところに、価値のある図表を載せるということですから、図の数は少数精鋭ということです。価値のあるものを、どうだ…と示すという構図が見えて来るでしょう。
今回、提案書の書き方について知りたいという人たちが、従来よりも多くいました。ポイントを絞った、簡潔で明確な結論を示し、その根拠となるものを、決定的な図表で示すことが効果的だということになります。図解にしろ提案書にしろ、この点は同じです。
