■ビジネス文の書き方講座を終えて:即効薬のない分野
1 2ランク上のレベルを目指す
先週末の29日に、ビジネス文の書き方の講義を行ってきました。おおぜいの方に受講していただけて嬉しく思います。今回は、以前よりも2ランク上のレベルを目指しました。企業幹部から、レベルを上げてほしいという要望があります。それも切実です。
職場に読み書きの達者な人がいないと困るという訴えがあります。業務マニュアルが作れない、それどころか、標準的な文章で記述されているのに、意味がわからないというスタッフがいるようです。OJTをやろうにも、リーダーがいないという話もあります。
全員が満足する講座ではなく、上位の人が満足できる講座にするようにという話は、ある種、切実な感じで聞きました。実際、メールのやり取りをする中で、明らかにおかしなことが起きています。リーダーが、こんな対応をするものなのかと思うことがありました。
2 「即効薬」などない
すでに何人かの方から、講義後に連絡があって、講義を活かしてくださる方もいらっしゃいます。しかし、説明の仕方など、もっと工夫の余地があると思いました。レベルが高くなっても、わかりやすく説明できるはずです。変更点のメモがかなりたまっています。
やはり講義をすることは、自分の勉強になるものです。もう一度チャンスをいただけたらと願っています。こちらが言うところをすべて実践してくださいというわけではなくて、いくつかの断片が、受講される方のヒントになれば幸いですし、それが願いです。
同時に、いささか驚いたこともありました。事後のアンケートに「即効薬」が欲しかったとのご意見があったことです。そんなものは、ありません。ないとわかっていることが前提でした。しかし、何となく、そういうイメージがあるのかもしれません。
3 自分の文章を検証して修正する
ビジネス文を書くために、サンプル例をあげて、それに赤を入れるといったイメージがあるようです。何度となく、そういう講座がよいのだと主張する人もいました。これはある程度の長期戦になりますが、いわゆる「赤ペン先生方式」は成果がいま一歩です。
長年、赤ペン先生方式での修正を受けていても、自ら文章を書くときに、書き方が身につくわけではありません。「Before・After」の様子をみて、こっちが良いとわかっても、どうすればよいのかが分かりにくいのです。何らかのルールが必要になります。
なぜなのかが明確にならないと、再現できないということです。文章を書くときに、すべてをルールにそって書くわけではありませんが、少なくとも、書いた後にチェックする方法が欲しいということです。何らかのヒントが提供できたならばと思います。
文章を書くのに先立って思考を整理すること、その表れが記述です。記述されたものから思考の整理の状況が見えます。それを形式の面からと、内容の面から検証していくことが必要です。自分で自分の文章を検証して、修正できることがポイントといえます。
