■情報の賞味期限:アイデアをものにするために

 

1 情報がフレッシュな期間

何かをまとめようとして情報集めをする場合、うまく行くケースは、たいてい一気にまとまりがつくものです。坂道は一気に上れ…という言葉は、こうした経験の裏づけがあってのことでしょう。情報がフレッシュであることが大切なのだと思います。

では、どのくらいの期間なら情報がフレッシュであるのでしょうか。これは情報を捨てる目安にもなります。軽部征夫は『知的生産 考える技術 私の方法』で、<試行錯誤のすえに機械的に三ヶ月という期限を基準にするようになった>と書いています。

つまり、情報を<集めるときは、それが三ヶ月以内に必要になるかどうかを考える。また、三ヶ月たって使わなかったものは自動的に捨てる>…ということです。情報をいつまで保存しておけば良いのか、迷いがちですから、こうした基準が参考になるはずです。

 

2 見込みを立てるのに必要な条件

なぜ三ヶ月なのでしょうか。軽部は言います。<私たちが何かの目標に向かって意思を持続してエネルギッシュに立ち向かえるのは、三ヶ月が限度>であるため、<一つの仕事への根気の持続ということを考えて、三ヶ月前後の期限で情報を捨てていく>のです。

新しい研究をはじめるとき、目標とするものがどうやったらできるかを考えるのにだいたい一ヶ月かける。そして、それを一ヶ月くらい実験する。ただし、ほとんどが一ヶ月ではできない。そこでもう一ヶ月かけてみようという気になる。まだ意思が萎えていないわけだ。こうして、三ヶ月で研究の目途を立ててきた。

プロジェクトなど、何かをなそうとする場合、見込みが立つのに3ヶ月程度が必要です。<ある人は四ヶ月かもしれないし、またある人は一ヶ月かもしれない。しかし、例外的な人を除けば、五ヶ月とか半年、一年ということはないだろう>ということになります。

研究だろうがプロジェクトだろうが、見込みや目途の立つことが肝だということです。何も見えてこなかったら、<全く別の原理を考えて一からやり直す。経験的に、三ヶ月で目途の立たないものは、それ以上無理にすすめても失敗する>ことでしょう。

 

3 計画立案の前提

ジェームズ・W・ヤングは『アイデアのつくり方』で、「アイデアとは、既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」と言っています。私たちが何かを考えるとは、要素とその組み合わせをどうするか…を考えることだということになります。

このとき、要素と組み合わせを考える期間まで考慮すべきだということになります。一定期間内にまとまらないときは、まとめ方の観点がずれているということでしょう。期間を区切ることは、集めた情報の質を推測することにもなります。

情報を集めても、ノイズが多い場合、成果があがりません。目途が立たなかったら、それを拡大・発展させても意味がありません。逆に目途が立った場合、そこから飛躍するためにどうしたらよいかを考えて、やっと計画が立つことになります。

 

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