■日本語文法を再構築するためのヒント:「構文文法」のアプローチ
1 1990年頃に誕生した構文文法 『ベーシック英語構文文法』という魅力的な書名にひかれて、少しだけ読んでみました。概略だけでも、ある程度わかればと思ってのことです。著者の大谷直輝は「まえがき」で[構文文法は認知言語学を土壌として1990年頃に誕生した …
1 1990年頃に誕生した構文文法 『ベーシック英語構文文法』という魅力的な書名にひかれて、少しだけ読んでみました。概略だけでも、ある程度わかればと思ってのことです。著者の大谷直輝は「まえがき」で[構文文法は認知言語学を土壌として1990年頃に誕生した …
1 大学院のゼミで取り上げたテーマ 近藤安月子の『「日本語らしさ」の文法』は、東京大学大学院総合文化研究科のゼミで取り上げたテーマについて語られています。[日本語を客観的に眺め、日本語らしい日本語ということについて考えるヒントとなれば](はしがき) …
1 「言いかた」と「言葉の法則」 『古文研究法』という小西甚一の書いた参考書は古典的なものと評価されています。新版も出版され、文庫化もされました。初版が出たのが1955年、改訂版が出たのが1965年です。内容は古くなっているのかもしれません。しかし名著 …
1 8世紀まで遡れる日本語の文章 日本語文法を考えるときに、朝鮮語・韓国語の文法が何か参考になるのかと、ふと思ったことがありました。そんなこともあって『日本語とハングル』という本を読んでみたのです。著者の意図とは別に、日本語の文法構築に、朝鮮語は役立た …
1 日本語と似ている韓国語の文法 韓国から来た留学生から、日本人にとって韓国語を習得するのは簡単だと思いますと言われたことがあります。もし時間があるなら、韓国語を勉強してくださいと言われました。日本人学生の中にも、韓国語を習う学科があって、短期の留学 …
1 「は」と「が」の違い 「桃太郎」の話のはじまりには、いくつかの違いがあるようですが、だいたいこんな感じでしょう。「昔々あるところに、おじいさんとおばあさんがおりました。おじいさんは山へ柴狩りに、おばあさんは川に洗濯に行きました」。ここで問題になるの …
1 考えながら書いた文法の本 北原保雄『日本語の世界 第6巻 日本語の文法』を久しぶりに読んでみました。1981年の本ですから、学会の動向も大きく変わっているはずです。もはや最新の学説を知ろうとして読む本ではありません。また北原の見解に賛成のところも、ご …
1 形容詞の表現区分 北原保雄『日本語の文法』第九章「客体的表現と主体的表現」は、[単語についての章]です。[目的のない品詞分解]や[助動詞の活用や文法用語名の丸暗記などが文法嫌いを増やしていた]、「文法的に考える」ことが必要だと記しています(p.30 …
1 「うなぎ文」 北原保雄『日本語の文法』第八章は「うなぎ文の構造」です。[「ぼくはうなぎだ。」という文に代表させて、こういう表現になる文を、「うなぎ文」と呼ぶ]、「うなぎ文」は、日本語の構造の基本にかかわるような重要な構文である](p.284)と記し …
1 「は」の本義 北原保雄『日本語の文法』第七章「主題」では、「は/が」と「既知・未知」についても論じます。その前提となる「は」の本義を北原は、「とりたて」としました。[他のものは、いっさいかえりみずに、絶対的にとりたてられている](p.264)のです …