1 「が」のつくのは「答え」になる言葉 助詞の「は」「が」の使い分けは、日本人でも悩むことがあります。まず感覚的に、これでないとおかしいと感じられて、そのあと理屈がついてくるというのが一般的でしょう。使い分けに関する理屈も、解説を読んでもシンプルではあ …

■「は」と「が」:強調する言葉に着く符号「は」と、答えを示す符号「が」 続きを »

     1 「は-が-の」の序列 佐々木健一は『論文ゼミナール』の「第八章 文章法」で、[「は」と「が」と「の」の使い分け]について書いています。自作の悪文を[「は-が-の」の序列で重層的な文に対処する]方法で修正して、[私の答案は、こうなります]と示しました( …

■文法的分析と「は-が-の」の序列パターン:佐々木健一『論文ゼミナール』から 続きを »

       1 論理的で機能的な言語 山口仲美の『日本語が消滅する』という本があります。消滅の話はどうでも良いものです。その可能性を語っているにすぎません。それよりも、『日本語の歴史』を書いた人が、日本語のエッセンスを語っている点が、この本での貴重なところです。 …

■文末の決定権が極めて大きい日本語:山口仲美『日本語が消滅する』から 続きを »

    1 「は」と「が」の使い分け 日本語能力の高い留学生でも、「は」と「が」の使い分けには苦労しています。日本語能力が高い人ほど、逆に難しさを感じるようです。留学生だけではありません。優秀な日本人学生の方が、使い分けを知りたがります。しかし日本語文法の説明は使 …

■「は」と「が」をめぐって:日本語文法の改革と再構築 続きを »

      1 N1合格者のレベル 留学生が「日本語能力試験」のN1(エヌイチ)に合格するのは大変なことだと言われています。日本語を母語とする人でも、簡単な問題ではないとのことです。しかし合格者たちは、日本語は難しいといいます。実際、書くのはまだまだ、読むのにも不 …

■「は」と「が」の違いと使い分け:日本人とN1合格者への解説例 続きを »

       1 モノの要素と構造 モノには要素と構造があると、畑村洋太郎は『創造学のすすめ』などで何度も語っていました。その通りでしょう。しかし要素を簡単に抽出できないことがあります。要素の概念が明確にされないまま、それらを要素として扱うことがあるということです …

■文法は絶対的ではないが必要な存在:不明確な要素と構造 続きを »

      1 思考形式と言語形式 『日本語の歴史 7』で言うように、日本語のセンテンスにおいても、[私たちは、判断をする場合に、かならずある物(主辞)について何かを述べる(述辞)。その思考形式はどこへ行っても変わらない](p.58)と言えます。これは思考形式のお …

■主体と文末の呼応:「コンニャクは太らない」の解釈 続きを »

      1 思考形式と主辞と述辞の構造 日本語の重心が文末に置かれているということは、通説の日本語文法では前提になっています。通説では文末を「述語」と呼び、センテンスの唯一の中核として位置づけています。センテンスが述語一本を中核にして立っているイメージといった …

■日本語の主辞と述辞:主体と文末の呼応が不可欠な構造 続きを »

      1 後置される重心・軸足 日本語のセンテンスは、文末が要になっています。要とは言葉を束ねる役割を果たしているということです。「今日、学校で演奏会があります」という文なら、「今日…あります」「学校で…あります」「演奏会が…あります」と、「あります」が束ね …

■日本語のセンテンスにおける重心・軸足:強調との関係 続きを »

      1 標準的教科書での4要素 日本語文法における「主題」という存在は、基本的なセンテンスを構成する要素と扱われているようです。『基礎日本語文法』(くろしお出版)でも、第1部2節「文の基本構造」に[「Xは」の形で文の陳述の対象を表す要素を、「主題」呼ぶ]( …

■日本語文法における「主題」の再定義:要素ではなく作用 続きを »