1 ミケランジェロに関する優れた講演録 ルネサンスの評価は、必ずしも定まったものではなさそうです。しかし少なくとも美術に関しては、圧倒的な成果物がありますから、その意義は否定できません。レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519年)は天才的な芸術家 …

■ミケランジェロの思想と知識:シャルル・ド・トルナイ『ミケランジェロ 芸術と思想』から 続きを »

       1 合理主義の精神 ある概念を説明しようとすると、抽象的な説明だけでは、どうしても伝わらないことが良くあります。どう説明するかが問題です。うまく伝わるようにできたら、それ自体が大切なスキルといってよいでしょう。こうしたスキルを磨いていきたいものです。 …

■ルネッサンスの時代精神「合理主義の精神」:高階秀爾『ルネッサンス夜話』から 続きを »

       1 大塚久雄の『ロビンソン・クルーソー』解説 大塚久雄の『社会科学の方法』と『社会科学における人間』は名著と言われています。イギリスの近代化に関して、デフォーの『ロビンソン・クルーソー』を使って解説した後者の章は、定番のテキストでした。講演録なので、 …

■イギリス経済の近代化:ロビンソン・クルーソーは国際貿易商人の典型 続きを »

       1 日本に対する評価 日本に留学してきた百人に満たない人数の話を聞いたところで、印象にすぎないでしょう。統計的に有意な結果は得られるはずもありません。それでも何となく気になって、専門学校に留学してきている学生に、どんな様子かを聞いてきました。 ここ十 …

■何となく日本しかないというイメージ:留学生との対話から 続きを »

        1 16世紀初めイタリア美術が圧倒 ある時突然、大きな流れが変わることがあります。歴史を見ると、そういうことが起こってきました。現在も、そういう時代かもしれません。時代の変化が起こるときに、どんなことが底流にあるのか、現象を起こした要因が何であるの …

■イタリアルネサンス普及の急旋回を生んだもの:知識そして科学と宗教 続きを »

       1 プラトニズムとユダヤ思想 プラトンの「イデア」という概念を理解しようとして、絵画の方からアプローチしてみようかと、あれこれ考えています。これも簡単ではありません。このとき、どうしても気になることがありました。プラトン哲学についての木田元の『哲学散 …

■プラトンの「イデア」とセザンヌとマチスの言葉 続きを »

      1 顔と名前が一致する候補は一人 今年の夏、参議院選挙前から何人かの若者たちと政治の話をすることがありました。別の話の合間に、ぽろっと漏れる話にすぎません。しかし、あまりに世の中の報道と違うので、驚いていました。このことについては、以前、ブログに書いた …

■若者との対話:参議院選挙後、総裁選前の発言 続きを »

       1 ギリシャ・ローマがお手本 木村尚三郎は『文化の風景』で、[ルネサンスの時代は、開墾運動がストップし、ペストが流行った、先行き不透明の、暗い時代]だったため、[人は過去に生きる知恵を求め、過去の掘り起こしに情熱を傾け、過去に意外な新しさを見出](p …

■ルネサンスとは何だったのか:後からつけられた名称 続きを »

        1 標準的なルールと感性 図解講座の内容を考える際、日本国内だけで通用する原理ではなくて、世界標準になっているルールを抽出することを方針にしました。美的センスを問題にするよりも、もっと即物的というべき、「こういう場合はこうする」というルールを中心に …

■「実体として存在する美」と「状況によって成立する美」 続きを »

       1 「ルネッサンス」という西洋史正統論の用語 古代ギリシャ・ローマと現代のヨーロッパには、ある種の断絶があって、本来は古代から現代への歴史の継承がなされたわけではありません。堀米庸三は「ギリシア・ローマの古典古代史はなぜヨーロッパ史の第一章をなすか」 …

■ルネッサンスと西洋史正統論:「東洋のルネッサンスと西洋のルネッサンス」 続きを »