1 注目される哲学的な思考 哲学から科学が生まれたというのは、哲学史を知る人なら常識です。デカルトもパスカルも、哲学者という面とともに科学者でもあったということになります。哲学は古くからある学問ですし、様々な学問を構築するときの基礎になってきました。 …

■日本語文法を考えるために:哲学的なアプローチの必要性 続きを »

      1 野口悠紀雄の語用論 野口悠紀雄は『書くことについて』で、[誤った日本語は多々ありますが、それらのうちでもっとも気になるのは、「さらなる」です]と記しています(p.201)。[私がこの言葉を初めて聞いたのは、平成の初め頃のことです]とのこと(p.20 …

■日本語の造語機能について:「さらなる」の事例 続きを »

      1 英語と日本語の往復理論 英語の翻訳について、中村保男は『翻訳の秘訣』で[原言語と訳言語間の往復通行、それが翻訳の基礎]だと言います。「英文から和文へ」という発想に加えて、[「和文から英文へ」という発想の全面的応用]が必要になるということです(p.7 …

■日本語の理解のために:中村保男『翻訳の秘訣』の英和往復理論 続きを »

      1 独学の作家シリトー アラン・シリトーはイギリスの作家です。『長距離走者の孤独』がかつて、よく読まれました。シリトーの『私はどのようにして作家となったか』という本に、[僕は、どうして作家になったのかという質問をときどき受けることがある](p.19)と …

■シリトー『私はどのようにして作家となったか』:文章を書くための王道 続きを »

      1 感覚的にわかるかどうか 留学生の中には、日本語で話す限り、まったく日本人と変わらない発音をする学生がめずらしくありません。知らないうちに、こちらの話が全部伝わっているような錯覚を起こすことがありました。実際には、そう簡単に正確な意味が伝わるわけでは …

■助詞の感覚 続きを »

      1 生成AIと人間の能力比較 文章力が大切だというのは、昔から言われていたことでした。しかし、何だかここへきて、切実な感じで、文章力という人が出てきています。生成AIの影響です。もはや生成AIが作成した要約文のほうが、ビジネス人の作る要約文より良いこと …

■武器としての文章力:生成AI発展の影響 続きを »

      1 文章のトレーニングの必要性 ビジネス文章講座のテキストを作成しています。1月30日に実施です。事前アンケートを実施させていただいて、それに合わせて調整することにしています。大きく傾向が変わっているわけではありません。しかし、受講される方以外の動向が …

■レベルの高い文章トレーニングが必要な理由 続きを »

       1 記述しないほうが原則 日本語の文章を書くときに、私たちは知らないうちに、わかりきったことをカットしています。たとえば、「私は・私が」というのを、あえて書く必要があるというのでなければ、記述しません。これは記述しないほうが原則だということです。 主 …

■共通認識を欠落させる効果:日本語センテンスの機能論 続きを »

      1 かつての日本語不信 外山滋比古の『日本語の個性』のはじめに、江崎玲於奈博士の話がでてきます。ノーベル賞受賞記念の英語原稿を日本語に直そうとして苦労したそうです。これは日本語のせいだという結論に達したとのこと。何だか読んだ気がします。以下のような話で …

■日本語への信頼と日本語の確立:外山滋比古『日本語の個性』 続きを »

        1 倒置による強調 文頭に出された言葉は、何となく目立ちます。文頭にあるものは、強調とか前提確認のように、注意した方がよい言葉になりうるということです。逆にいえば、目立たせるべき言葉は文頭に出すということになります。これは日本語に限ったことではあり …

■倒置による強調と助詞による強調 続きを »