■OJTマニュアルの効果:組織の実力差を生むもの

    

1 まだ知られていないOJTマニュアル

OJTマニュアル作成講座が10月20日にあります。テキストを作り出しました。状況が変わってきていますので、内容がかなり変更になりそうです。基本的な点は同じでも、受講する人たちに変化が起きているため、それに伴って構成も重点も変えざるを得ません。

それにしても、よくこういう講座が成り立つものだと、驚きとともにありがたいという気持ちがわいてきます。OJTマニュアルというもの自体が、ほとんど知られていません。しかし、多くの組織で成果を上げています。あまりそのあたりを公表していません。

講座名が「新規所属者を最も早く戦力化するためのマニュアル作成と指導のノウハウ」になっています。この講座名で、ニーズのある方々が講座内容を読んでくださって、OJTマニュアルというものを意識することが多いようです。担当者が工夫したものでした。

    

2 ベースにあるスタッフの教育

かつて無印良品が店舗運営をマニュアル化して、ムジグラム(MUJIGRAM)を作ったことが話題になったことがあります。導入したいという組織から、私のところまで、問い合わせがありました。会社に見学に行った人たちもいます。すごいと思ったようです。

ムジグラム(MUJIGRAM)についての情報は、本にもなっていますし、ネット検索でもたくさんの情報が並んでいます。しかし、成功事例はあまり聞きません。ムジグラムを推進した松井元社長も、皆さん苦労なさっているというコメントを出していました。

店舗運営に関する手順等々を、つねに改善して、ムジグラムの改訂を進めます。スタッフが気づいたことや、お客様からの声を本部に報告して、改訂が行われてきました。こうした改善が継続的にできるのは、スタッフの教育がうまくいっているからです。

    

3 組織の実力差を生むOJTマニュアル

OJTで行う教育プログラムをマニュアル化するのは、本来、めずらしいことではありません。ディズニーランドでも、マクドナルドでも、紙のマニュアルで教育をするのではなくて、OJTで行うことの方が圧倒的に優勢なはずです。それらがノウハウになっています。

どういう手順でトレーニングすれば効果的か、それはプログラム化できるはずです。人それぞれ、レベルが違いますから、一律にいかないこともあります。その場合、段階を踏んだトレーニング方法が必要です。実際、たくさんの種類のマニュアルが作成されます。

ここで問題になるのは、このOJTマニュアルの特徴です。マニュアルは指導するリーダー用のものであり、教わるほうが読むものではありません。指導者は、指導内容について、ほとんどわかっています。詳細な記述は不要ですので、きわめてコンパクトです。

教え方さえわかれば、簡潔なものですから、そう苦労なくOJTマニュアルは作れます。必要に応じて、次々作成し、それが経験とともにノウハウになっていくのですから、レベルが上がっていくのは当然です。組織の実力差が出なかったら、逆に不思議でしょう。

★「新規所属者を最も早く戦力化するためのマニュアル作成と指導のノウハウ」