■新しい時代を作り出す活動:動き始めたZ世代
1 事前アンケートとハイブリッド講座
ここ数年、講義をするときに、事前アンケートをさせていただいています。こうした方法をとる講師はまだ少数のようです。なぜそんなことになったのか、書いておこうと思います。本来は、個人的な問題でしたが、ここから見えてくるものがあるためです。
コロナ前は会場にいらした方のみを対象とするのが講座運営の基本でした。しかしコロナが蔓延して、まだリスクのある状況下では、会場での講義などできません。それでWeb講座になりました。ところが、この方式だと、受講者の様子が見えにくいのです。
さらにコロナの前に比べて、コロナ後に参加くださる受講者の様子が大きく変わった気がしました。コロナが収まってくると、会場のみの講義でなくて、オンラインでも同時に受講できるハイブリッド講座が実施可能だとのこと。私は、この形式を選択しました。
2 2026年から受講者の急速な変化
会場に来るのが負担な方など、オンラインのほうが便利に感じる人もいらっしゃるでしょう。一方で、会場での受講する人も一定数いるはずです。それなら講義中の様子も見えます。講義を進める際に、若干の工夫が必要ですが、私には一番良い形態です。
驚くのは、受講者の様子が変わってきたことでした。講義形態を変えたからというより、コロナ後の状況変化があったのでしょう。さらに受講者の意識の変化が感じられました。講座ごとに変化の仕方が微妙に違うのです。それで事前アンケートをお願いしました。
事前アンケートに合わせて講義内容を変え、実際の講義を進めながら、講義の重点を変えていきます。こうやって受講者の様子を見ていくと、今年に入ったころから急速に、受講の目的や、受講者の水準に、大きな変化が起きていることがわかってきました。
3 Z世代が新しい時代を作り出す
生成AIの影響があるのかもしれません。私が行っているような、ヒューマンスキルの領域では、もはや生成AIの方が得意だとみなされていることが、いくつも出てきています。ただ注意すべきなのは、生成AIに任せられない領域が大きく残っているという点です。
読み書き能力は、脳機能を鍛えることにもつながりますし、リーダーがする領域の仕事は、簡単に生成AIに任せることができません。リーダーの能力が全体の仕事の水準を決めることになります。リーダーの能力が問われるようになるのは、否定できないでしょう。
若者たちが、業務を構築できるようにとか、読み書きの能力や図解の能力を高めようとしていることは、期待が持てます。優秀な人が集まってきて、知らずに新しい時代に適応しようとしているのかもしれません。事前アンケートだけでは、見えなかったことです。
若い人は、何かを感じ取っているのかもしれません。まだ本人たちは十分には説明できていませんが、しかし行動は変わってきました。いわゆるZ世代の人たちが中心になって、新しい時代を作り始めているのでしょう。予感と言うより、もっと確実なものです。
