■いいアイデアをどう生みだしたらよいのか:参考にした3冊の本

     

1 ヤング『アイデアのつくり方』

何をするにも、アイデアが必要になります。アイデアを出さないと、大いに困ったことになりそうな事態になってくると、さてどうしたものかと、アプローチを考えることになります。どういう風にしたら、いいアイデアが出てくるのかと考えることになるのです。

アイデアを出せと言われるだけでは、アイデアが出てきそうにありません。そういうときの定番の本として、ヤングの『アイデアのつくり方』という本があります。1940年に出された本です。シカゴ大学の大学院生に広告の講義をしたのが、その源流になっています。

[アイデアの作成はフォード車の製造と同じように一定の明確な過程であるということ、アイデアの製造過程も一つの流れ作業である](p.18)という考えによります。アイデアとは、既存のものの新しい組み合わせであるという考えから、プロセスを提示しました。

      

2 ハース兄弟『アイデアのちから』

『アイデアのつくり方』で示されたプロセスは、(1)資料の収集、(2)資料の咀嚼、(3)問題を無意識の創造過程に委ねる、(4)アイデアの誕生、(5)アイデアの具体化と展開、になります。すでに何度か、この本については、このブログにも書いていました。

アイデアを生み出すプロセスからのアプローチが、『アイデアのつくり方』のポイントでしょう。一方、思いついたものを、良いアイデアにするために、良いアイデアの形態がどんなものであるかを示したのが、ハース兄弟の『アイデアのちから』でした。

良いアイデアは、(1)単純明快であり、(2)意外性があり、(3)具体的であって、(4)信頼性があり、(5)感情に訴え、(6)物語性がある、ということです。こういう形態ならば、心に刺さって、記憶に残るということになります。この本については、また書きましょう。

     

3 セドニエフ『頭をアイデア工場にする20のステップ』

アイデアが生まれるプロセスを知ること、さらに良いアイデアにするために、どうしたらよいのか、その形態を知ること。これらによって、アイデアを出そうとする人は、『アイデアのちから』で、指針が示されたと思うはずです。実際、有効に働くことでしょう。

アイデアを生み出すためのアプローチはこれだけに尽きているわけではありません。アンドリー・セドニエフ『頭をアイデア工場にする20のステップ』という本があります。前出の二冊の本が基本書となるものだとすると、これはサブ教材という感じの本です。

もう少し詰めた形式にしたほうが、わかりやすい内容になったはずですが、それは読む側で再編成すれば足ります。アイデアを出そうとしたら、[適切な質問を自分に投げかけることがきわめて重要](p.31)であり、また、数を重視すべきだとの主張がありました。

[最高水準の科学者は平凡な科学者よりもすぐれたアイデアをたくさん生みだしていたが、つまらないアイデアもたくさん生みだしていた](p.60)との研究があるそうです。アイデアについて考えていたときに、以上の三冊が参考になりました。ご紹介しておきます。

▼『アイデアのつくり方』についてのブログ
■ジェームス・W・ヤング『アイデアのつくり方』再読
■『アイデアのつくり方』:ヤングが最後に強調したこと