■天才的な企画者の発想:ノウハウを見出すのは簡単ではないという話
1 天才的な企画者との会話
生成AIについて、利用が急速に拡大していますが、人間の能力は、そう簡単に向上しませんから、これからあれこれの矛盾が出てきそうです。そのとき日本人の場合、日本語が問題になるという発想が出てきてもおかしくありません。しかし微妙なところです。
先日、企画を立てる天才的な人にお会いしました。生成AIへの関心が高まってきてから、しばらくして今では日本語についての関心が高まっているということです。生成AIが言葉をベースにしていることを、何となく知っているから…なのでしょうか。
結果として、生成AIと日本語を関連づけた企画にすると、うまくいくことがあるとのことでした。しかし、生成AIの利用が拡大するから、日本語を強化しないといけないという意識は希薄なようです。何かがありそうですが、よくはわかりませんということでした。
2 論理ではなく感性
多くの人が、こういう場合、生成AIのベースは言葉、日本人の母語は日本語、日本語を強化が必要、だから日本語への関心は、生成AIの利用拡大による…と、まとめたくなります。ところが、企画のレジェンドのような人は、これを結びつけていません。
何かがあったとき、それがこうなっているから、「両者の関係は、こうだ」…と、こういう発想を重ねていくと、どこかで間違いが入る可能性が高くなります。成功した企画といわれるものは、人が集まって、良かったと言われることですから、理屈ではありません。
理屈は後から説明できることがありますが、しかし、説明できないこともあります。説明できないままに、その現象が消えていくことのほうが普通のことのようです。論理を考える人に対して、レジェンドは、感性ですからと答えています。むずかしいことです。
3 簡単にいかないノウハウの継承
論理をもって説明しようとするアプローチは、決してめずらしくありません。これが万能でないことは、ビジネス人ならよくわかっているはずです。なぜこうなるのかはわからないけれども、対処法は分かるということは、あります。それで何とかなっているのです。
論理的に説明がつくというのは、後追いということになります。後追いが良いとか、良くないというのではなく、そうならざるを得ないということです。そして、どうやら論理的な説明がついたから、それで完了ということにもなりません。継続が問われます。
きれいな理論も、それが適応される条件が整っている場合のみに成立するということも、あるでしょう。一定期間の経緯を見なくては理論の評価はできないということになります。しかしビジネスの場合、経緯を見ていては間に合わないというのも現実でしょう。
多くの人が、この天才的な企画者の秘密を探ろうとしているのですが、まだ皆さん、成功していません。私の場合も、理屈では考えていないというところまでは分かりましたが、まだ先がありそうです。ノウハウの継承というのは、そう簡単ではないと痛感します。
