■らくらく読めないという人たち:不可欠な本を読む練習

      

1 気楽に本が読めること

文章を書くときに、わかりやすい正確な文章を書くのが良いことは言うまでもありません。これは書く側が気をつけるべきことです。しかし、読む側は、ある程度の余裕がなくては困ります。こういう意味だろうと、だいたいを解っていることが必要です。

リーダーになろうという人は、本が読めないと困ります。正確に読めるということでないと、情報収集に支障がきたしますし、専門知識の習得にも制限が加わることになるでしょう。この場合も、余裕があるかないかが問題です。苦労せずにということになります。

若手のリーダーに、ドラッカーを知っているかと聞いたところ、知っているということでした。漫画風の読み物で、マネジメントの話を読んだということです。わかりやすい本でないと、読む気にならないとのことでした。気楽に本が読めなくなっている様子です。

     

2 答えのない問題の答えを見出すこと

ドラッカーの論文は、漫画風の読み物とはレベルが違います。しかし、リーダーになった人にとって、難しすぎるというほどではありません。どうしたことかと思いました。無駄が多いというのです。必要なことが、ぱっとわかるように書かれていないとのこと。

何か問題があったら、簡潔に書かれた答えが示されいるのが良いということでしょう。それは楽かもしれません。しかし読む側が、その答えや、そのヒントを含んだ文章を探してきて、こういうことかと理解するのでないと、困ったことになります。

最初から答えのある問題は、たいしたことのないものです。リーダーは、答えのない問題に、これが良いと方向を示す必要があります。その訓練を普段からしておかなくてはなりません。必要な文献を、楽々読めるようにすることは必要不可欠なことです。

     

3 読む練習が必要

様々な媒体が出てきています。動画は、受動的に聞いているだけですから、楽かもしれません。しかし、どれだけ理解して、どれくらい身につくのか、気になります。重要なこと大切なことを決めようとするときに、基礎になる知識がどうしても必要です。

たぶん、これからも本が情報源になることでしょう。らくらく本が読めるようにしておかないと、苦労するはずです。そのためには、読むしかありません。実際に、一部の人たちは読み始めています。地位が上がってきて、さすがに心配になってきたようです。

欧米では、書籍の出版点数が底打ちして、上昇傾向を示しています。現在、日本のみ、書籍点数の低下が続いているようです。同時に日本では、小学生・中学生の読書量が増えてきています。あと数年で、日本も出版点数が上昇に転じるかもしれません。

リーダーが本を読むというのは、ある種、あたりまえのことでしょう。そうでなくては困るのですが、本を読まなくなった人たちは、けして少なくありません。体を動かさないと、なまってくるように、読まないと、読めなくなります。練習が必要です。