■生成AIの業務での利用について

       

1 生成AIの急速な進歩

生成AIの技術が急速に進歩しているようです。生成AIを利用するための講座もありますし、その都度、うまい便利な使い方を教えてくれる講師がいます。先日お話をした人は、講座前に作ったテキストの一部を、当日に修正しないといけないと言っていました。

とにかく変化が速いのです。器用に使いこなせる人は、役に立つ上手な使い方ができるかもしれません。じつは、効果を上げている人が職場にいるらしくて、今後、どうしたらよいのかというお話がありました。こういう場合、禁止にする必要はないと思います。

しかし器用に使いこなせることが立派だとばかりは言えません。使えると言っても、じつは時間を節約するための利用です。まだ専門の人間の仕事内容に比べると、一部のものは雑でいささか不安に駆られる状態でした。若干、ごまかしの要素も感じられます。

       

2 生成AI利用に関する標準化が難しい

生成AIは、うまく使うと、たしかに効果的です。だから利用を制限する必要はないのですが、全員が使いこなせるものではありません。好きな人なら良いでしょうが、操作も変わりますし、業務として採用するのは問題があります。標準化できていないからです。

そうすると、生成AIの利用について、業務としてはまだ何もしなくてよいのでしょうか…と、じつは、そう聞かれました。どなたかが面白がって使ってくれたらよいのですが、全員が使う業務にするのは、やめておいた方が良いでしょう。まだ変化が大きすぎます。

いわゆる「枯れた技術」の方が、対応しやすいはずです。いま成功している事例を聞いても、たしかに時間の節約ですごいと言われますが、業務の仕組みを変えた方が、組織全体では明らかに効果があるレベルです。業務への貢献が過大評価されている気がします。

      

3 あと半年くらいの様子見で判断

近い将来、必ず生成AIを利用しなくてはならなくなるはずです。そのため、いまの状況のチェックだけはしています。myコンテンツAIというものを作って、最低限のことだけですが、確認作業をしてきました。しかし、わがAIの場合、改定が必要です。

おそらくグーグルのNotebookLMの方が、圧倒的な技術進歩をしていくのではないかという気がしています。まだ確認作業を始めたばかりですので、もうしばらく様子を見ていかないといけませんが、これから使えるようになることは、ほぼ間違いありません。

いずれは業務でも使えるようになるでしょう。しかし、今はまだリスクがあります。あれこれやって業務に使おうとしても、その後、変更が加わってくるでしょう。最先端での仕事をしないと困る職場は例外です。もう少し様子を見ないと、混乱する気がします。

技術の専門家は、将来の状況を予測しながら、業務への取り込みにやや慎重です。もう少し確認してからの方がよいという意見に傾いています。ただし、「もう少し」とはせいぜい半年くらいかもしれません。そのくらいのスピード感があるのは確かです。