■図解講座のすすめ:1日で作図の基礎は学べる
1 一定水準を超えた作図
9月10日に図解作成講座があります。いまテキストを作っているところです。今回は修正をなるべく減らそうと思っていましたが、図の入れ替えなどで、思いのほか変更点が増えています。とはいえ、ビジネス人向けの図解の方法ですから、基本は変わりません。
ビジネス人は、一定水準を超える図が作れるようになる必要があります。それも、いつでも一定水準を超える図を作ることが必要です。それには、どうしても日々の仕事が関わってきます。仕事のレベルが、作図に反映するということです。
もし圧倒的に素晴らしい図があったとしたら、それは内容が素晴らしいということになります。内容がよいから、図がよいのです。このとき示される図の形式は、内容を示すのにふさわしいものであるならば良いということになります。伝わればよいのです。
2 良い図から作図の素材を学ぶ
作図のスキルというのは、最低限持っていないと困りますが、一通りのことがわかってしまったら、そこからは図にする素材のほうが問題になります。何を図にするのか、それがわかるかわからないかは、仕事を通じて学んでいくことになるでしょう。
このとき、作図に関する諸々の原則を知っておけば、図の良し悪しがわかるはずです。パッと見て、これはよい図だと思ったら、その図をチェックすることが勉強になります。その時、なぜその図が良いのか、自分なりに理由がつけられることが必要です。
たいていの場合、見た目がすっきりしていて、その内容が伝わってくる図は、良い図であると言えます。こうした良い図は、伝えるべき内容が良いのが一般的です。よいと思う図をチェックすると、作図すべき内容について、理解が深まることになります。
3 作図の基礎は1日で学べる
多くの方が、図のつくり方について、いろいろな話を聞いているはずです。それほどたくさんのことを知らなくてはいけないというわけではありません。1日あれば、十分に身につく程度のことです。わかればすぐに使えるようになります。
自分で一定レベルを超える図が作れるようになるということは、自分で自分の図がチェックできるということです。これは文章と同様のことと言ってよいでしょう。自分で自分の文章がチェックできたら、適切な修正ができるようになります。図も同じです。
もし文章と作図の一番の違いは、一定レベルを超える水準に到達するまでの負担の違いと言ってよいでしょう。これで大丈夫と言える水準になるのは、図の方が数段早いはずです。聞いて、実践してみれば、理解できますし、あとは継続するだけで足ります。
絵画の長い歴史もありますし、デザインについての知見もありますから、そのエッセンスの多くは知られているものです。どこかで聞いたことがあることばかりでしょう。今回の図解講義は、それらを整理して理解しておきましょうという提案になります。
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