■計画と時間管理:日々の記録をつけだして気づいたこと
1 十分な連絡ができていない自覚
今年に入ってから、いくつかの勉強会でお話した際に、日常の記録について、どうしたらよいのかということが何度か話題になりました。意外に切実な問題です。私自身、確たる方法があるわけでもないので、この際、少し考えてみたいと思っていました。
皆さん、時間がないというのです。人が少なくなって、同じ仕事量を何とかやりくりしながらこなしています。ところが引き継ぎの連絡がうまくいかなくて、何度かトラブルになっているということでした。何でこんなに連絡がうまくいかないのだろうと言うのです。
そして自分のことを振り返っていました。最近、自分も連絡が悪くなったというのです。忙しくなって、きちんとした連絡ができていないということを気にしていました。こんなことを、ずっと続けていくと、大切にしている関係もまずいことになりかねません。
2 手書きの記録を始めた人たち
現在、何人かで自分の記録をどうつけていったらよいのか、情報共有しようと言っています。皆さん…といっても数名ですが、手帳をもう一度見直すと言い出しました。手帳をやめて、ノートを手帳代わりにするという人もいます。記録欄が小さすぎるからです。
ノートですから手書きになります。どちらかというとデジタル機器を使いこなす人たちですので、意外な感じもしないではありません。しかしある種の王道かなと思います。手で書くと、書くことによって記憶が定着するのです。経験から皆さん知っています。
そのため、今回は手書きでメモ書きをすることからスタートを切ることになりました。その先は、もう各人みな違います。それでよいのでしょう。結果が早くも出ています。あれこれの企画が進みやすくなってきたということでした。ただし、まだ問題があります。
3 時間管理と計画の欠如
一番の問題は、決まった連絡は早くめにできても、まだ継続して考えることの管理ができていないということです。皆さん、リーダー格ですから、新しい仕組みや企画を考えなくてはなりません。その場その場で、パッと思いつくことばかりでは許されないのです。
継続して考え続けて、何らかの結果を出したいという人たちですから、苦労しています。まずは忙しさを解消する仕組みを考えたらよいと言って見たのですが、衝撃的なことがわかったと言うのでした。最近、きっちり本も読んでないよ…と言うのです。
時間管理などしないで、忙しさに対応するうちに、計画的に何か勉強していた人たちでも、最近、勉強していなくて、その不安から勉強会に来ていたということのようです。確かにその通りだという感じはしていました。本の読みが極めて浅いのです。
こちらも本を指定して、そのポイントを配布していました。しかし、どうも読みがあやしいのです。読解力レベル以前に、落ち着いて読んでいないのかもしれません。日常の記録の問題は、思わぬかたちで深刻な問題に気づかせてくれました。現在進行形の問題です。