1 「はじめて読むドラッカー」シリーズ ずいぶん前に教え子たちに話したことなので忘れていたのですが、ふと思い出して専門職の人に、こんな話をしました。ドラッカーの著書からエッセンスを集めた「はじめて読むドラッカー」シリーズがあります。上田惇生がドラッカー …

■マネジメントのエッセンス:示唆に富む「はじめて読むドラッカー」シリーズの題名 続きを »

       1 お勧めしたい勉強法 小澤征爾という存在がいなくなって、がっくりすることが何度かありました。特別なファンというわけではありませんから、意外なことです。日本人の音楽家で、圧倒的な存在だったことは間違いありません。後に続く人は簡単に出てこないのでしょう …

■圧倒的な成功をもたらしたもの:中野雄『小澤征爾 覇者の法則』から 続きを »

      1 中国経済のバブル崩壊 安達誠司『中国経済はどこまで崩壊するのか』は、2016年に書かれた本です。いまから読むほうが、興味深いかもしれません。以前に読んだ時、あれれと思うところのある本でした。しかし世の中の一般的な考え方がどうであったのか、かつてを知 …

■悲観的予測にもかかわらず中国に投資した理由:安達誠司『中国経済はどこまで崩壊するのか』から 続きを »

      1 画家との会話 先日、今後が期待される画家とお話をしました。国内での成功は、たびたびのことですが、まだ海外で個展をやっていないということでした。そろそろかなというお考えのようです。そう遠くないうちに、海外からのお話が来るかもしれません。 海外からお話 …

■成果を決める要因:画家との会話をきっかけに 続きを »

      1 古典文法の変容 現代語以前の日本語の文章で、いまと一番大きく違う文章構造は係り結びかもしれません。『日本語の歴史』の第3部「うつりゆく古代語-鎌倉・室町時代」で、山口仲美は係り結びについて書いています。平安時代の古代語がわれわれには典型的な古文でし …

■現代語になって一番変わった文章構造:係り結びについて 続きを »

       1 思考とは本能的な欲動 思考というのは、どういうものであるのか、明確に語ることは難しいことです。『エマニュエル・トッドの思考地図』で、トッドは[思考そのものはとっさの行為、自然発生的な行為です](p.30)と語っています。定義したのではなく、その現 …

■思考と執筆:『エマニュエル・トッドの思考地図』から 続きを »

       1 日本語の論理性 最近、面白いことに気がつきました。むかし、日本語が論理的でないとか、主語がないとか言われたことがありましたが、もはや、そんなことは話題にもならないのです。「象は鼻が長い」という例文など、聞いたことがないということでした。 国語の時 …

■日本語が論理的でないと言われた時代:日本語の問題と記述する人の問題 続きを »

       1 体言と用言の軽視 遅ればせながら高橋太郎『日本語の文法』を購入いたしました。日本語の文法書で評価されている本のようです。何となく、そんな話を聞いたことがありました。しかし関心がなかったのです。もはや日本語の文法の本はいらないなあという感じがありま …

■高橋太郎『日本語の文法』について:現時点の印象 続きを »

        1 小澤征爾と「斎藤メソッド」 小澤征爾氏が2024年2月6日に88歳で亡くなりました。最近の若者のなかには、この世界的な指揮者の名前を知らない人もいます。クラシック音楽の演奏家で、世界的に活躍する人がいても、もはやそうめずらしいことではありません …

■小澤征爾の時代:「斎藤メソッド」とオペラの壁 続きを »

       1 金印は怪しい 「漢委奴國王」の金印は本物であるらしいという話を聞いたことがあると思います。教科書でも本物を前提にしたお話になっていました。参考書でも本物だという扱いです。ところが、たぶん偽物でしょうという声がだんだん強くなってきています。 いまさ …

■「漢委奴國王」の金印は本物か?:「全体としての適切さ」からの判定 続きを »