■ジェフ・ベソスの愛読書12冊:『ジェフ・ベソス 果てなき野望』から

      

1 アマゾンという会社を理解するために必読の12冊

Amazonを創業したジェフ・ベソスの愛読書が『ジェフ・ベソス 果てなき野望』の「付録」に掲載されています。[アマゾンという会社を理解するために必読の12冊]とのことです。最初にあげられていたのがカズオ・イシグロの『日の名残り』でした。

以下、ウォルトン『私のウォルマート商法』、グリーンバーグ『会長からのメモ』、ブルックス『人月の神話』、コリンズ『ビジョナリー・カンパニー』『ビジョナリー・カンパニー2』と続きます。ベソスはきっちり本を読む人だと、リストからも感じました。

『日の名残り』のコメントには、[ノンフィクションより小説から得るものが多いとベソスは言う]とあります。本からスタートしたビジネスですから、創業者が本を大切にするのは当然かもしれません。『会長からのメモ』は知らない本でした。

      

2 「原始的な構成要素一式」

7番目にあがっているのが『Creation: Life and How to Make It』という、2001年に出たスティーブ・グランド著の本です。著者の別の本は翻訳されているようですが、この本の翻訳は見つかりませんでした。コメントを見ると、魅力的な本だろうと思います。

[原始的な構成要素一式をうまく作れれば、知能的な形をボトムアップで生み出せるというのが、ビデオゲームのデザイナーである著者の主張である]とあります。適切な「原始的な構成要素一式」が作れるかどうかがポイントかもしれないと思いました。

そうした構成要素をもとにして、どんな風に構造を「ボトムアップで生み出せる」のか、このあたりが気になります。小説家が小説をつくるときに、途中から主人公たちが勝手に動き出すといった言い方をしていましたから、そんなイメージなのかもしれません。

     

3 いつもまじめで几帳面なベソス

以下、クリステンセン『イノベーションのジレンマ』、ゴールドラット『ザ・ゴール』、ウォーマック『リーン・シンキング』、ジェフリー『Data-Driven Marketing』、タレブ『ブラック・スワン』となっています。これがベソスの12冊です。

愛読書を見ると、その人がなんとなくわかります。本文にも[ベソスは何でも論理的に考えてしまうたち](p.27)だと記されていました。そういう人物の選んだ本は、論理的におかしなところのない本なのでしょう。ベソスの12冊は参考になるはずです。

▼いつもまじめで几帳面。メモ帳を持ち歩いており、アイデアが浮かんだらすぐにメモする--書きとめないとアイデアがどこかに消えてしまうというかのように。優れた考えや方法がみつかると古いものはさっと捨ててしまう。 『ジェフ・ベソス 果てなき野望』 p.27

ベソスの特徴をこんな風に記しています。ベソスの行動様式は、優秀なビジネス人の、ある種のモデルになりそうです。良い本を読むこと、いいアイデアを書いておくこと、より良きものに更新していくこと、これらはすぐに取り入れることが出来ます。

      

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