■「日本を選んだ」留学生たちの声から

    

1 次の首相が見えないことへの戸惑い

今年最後の学生向けの講義が終わりました。日本人と留学生に向けてのものです。留学生から、日本と海外の政治情勢について聞かれました。関心があるようです。2024年にアメリカ大統領選挙がありますから、その結果が大きな影響をもたらすでしょう。

まず留学生が聞いてきたことは、次の首相は誰になるかということでした。岸田内閣がずっと持つと思ってはいないということです。いまの2割を切る支持率では、そう思うのが当然でしょう。次になる人が誰なのかがわからない状態に戸惑っている感じでした。

次の首相候補は誰が有力なのか、具体的な名前がもっと絞り込まれてくるはずだと考えるのは、自然なことです。具体的な候補者が見えてこないのは妙なことだと感じるのは、おかしいとは言えません。日本人でも、今回のケースは異例な感じに見えます。

     

2 大きな流れの変化

現時点で次の首相が誰になるのか、明確な根拠に基づいて、この人だと言ったら、間違いになりそうです。生徒に対する答えも、私にはわからないということになります。ただ、日本人は、この状態にイライラしているわけではないということは言えるでしょう。

来年の春までなら、その時までに自然に収斂する流れが出てくるだろうといった感じになります。無理にこの人だと、直ぐに決めなくてもいいということです。逆に言えば、今回は大きな流れに、何らかの変化が起きているのを感じているように思います。

本来なら消費税減税という声が政治家側からも出てくるはずでした。しかしそうした声が出てきていません。流れを変える政治家がいなくなったということです。もう少し待たないとわからない、次の内閣が長続きするかもわからないと答えざるを得ませんでした。

     

3 日本を選択した学生たち

アジアの留学生は、2024年に変化が起こることを明確に意識しています。来年はアメリカ大統領選挙、日本の首相の交代、台湾の総統選挙があると、学生は言ってきました。これから日本はどうなるのか、日本にとって良い状況になるのかどうかを気にしています。

以前ほど自由に、気楽に留学できなくなっているのです。私たちは日本を選んできたのだと言っていました。日本は大丈夫ですかと聞くのです。私は、大丈夫、日本の今後は悪くないと答えました。逆張りかもしれませんが、学生たちは日本を選択したのです。

アメリカ、フランスからも留学生も来ています。なぜ日本なのか。アメリカではなく、中国でもなく、ヨーロッパでもなく、それ以外の地域のどこかが核になるという発想です。あえて日本を選んだということ、勝負を賭けているという感じがしました。

いままでの留学生とは、かなり様子が違います。急なことです。昨年とは全く様子が違います。思った以上に、日本をよく見ている人たちがいるということです。他地域の状況が悪化して、相対的に日本が注目されています。何だか責任を感じるような場面でした。

    

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