1 君子とはリーダーとなるべき人 陳舜臣の『儒教三千年』はよい本です。[NHK教育テレビで放映された][私の「講義」]に[手を入れてみると、元の形からずいぶんはなれたものになっていったが、けっきょくペンの流れに従うことにした](p.249:単行本)と …

■『論語』が体系化されていない理由:陳舜臣『儒教三千年』から 続きを »

     1 タテの質問・ヨコの質問 問題解決というのは、どんな場合でも大切なことです。どういう風に問題を解決するのか、決まった方法があれば楽でしょう。しかし、これ一つで何とかなるといった決まった方法などありません。それで質問形式で解決していこうというアプローチが …

■シンプルな方法の落とし穴:『いちばんシンプルな問題解決の方法』の問題点 続きを »

       1 マネジメントとは 前回の話は、どうやら詰め込みすぎだったようです。マネジメントの勉強会をすることになりました。直接話しながら、もう一度わからないところがどこなのか、どう伝えればよいのか、本人に聞くしかありません。いっぺんに語ろうと思ったのが間違い …

■マネジメントの基本再論:強い組織の条件 続きを »

       1 読んでもわからなかったとの訴え リーダー候補の若者から、どうやって勉強したらよいのかと聞かれました。この話は、少し前にブログにも書いています。この時、おすすめの本としてドラッカーの『経営者に贈る5つの質問』もあげていました。ところが読んだけれども …

■若いリーダーに伝わるマネジメントのテキスト:目標とはどんな概念か 続きを »

     1 日本語には文法がないとの指摘 日本語について、英語を学んだうえで日本語を学んだ留学生から、日本語には文法がないですねと言われたことがとても印象に残っています。英語なら、英文法があるのです。当然、日本語にも日本語文法があります。しかしそれがきちんと説明 …

■日本語の運用から考える:主体と文末との関係 続きを »

     1 文法嫌いの感覚は自然な反応 日本語の文法のテキストを書く約束をしたまま、なかなか書けずにいます。文法など考えたこともないし、考えたくない人にとっても、役に立つ何らかのルールが示せたらという願いがありました。だんだんそうした方とお話をする機会が増えてい …

■日本語の文法用語の再構築:「どんなだ」言葉の活用の有無 続きを »

      1 自分の能力を高めたい若者 少し前のことですが、転職してやっと時間が取れるようになった若者から、勉強したいという話を聞きました。それまでは仕事を覚えていくことが勉強だったのでしょう。まじめな性格でしたから、チーフになっていました。しかし忙しすぎたよう …

■若いリーダーからの質問:どうやって勉強するのか? 続きを »

       1 リーダーへの期待の切実さ メーカーやサービス業の人たちと話していると、リーダー個人への期待が切実になってきているのがわかります。異例の人事がもはや異例でなくなってきました。教え子がまた抜擢人事の対象になっています。その際の自由裁量の大きさにも驚き …

■リーダーへの期待とその養成:シュンペーターの洞察との関係 続きを »

       1 入門書の傑作:金森久雄『大経済学者に学べ』 ずいぶん前のことですが、シュンペーターについて語る必要が出てきたため、集中的に読んだことがあります。読むのは大変ですが、おそるべき人でした。イノベーション理論の基礎が、『経済発展の理論』第二章「経済発展 …

■シュンペーター入門の入門:入門書の傑作『大経済学者に学べ』と『経済学をめぐる巨匠たち』 続きを »