1 西堀の代表作2冊 西堀栄三郎のことを知らないリーダーがいたとしても、もはや驚いてはいられません。時代は流れていきますから、仕方のないことでしょう。しかしこの人から学ぶことは有益なことだと信じます。西堀には著作がありますから、学ぶことは可能なはずです。 中 …

■西堀栄三郎から学ぶために:『ものづくり道』の「現場にあるアイデア」 続きを »

     1 西堀栄三郎を知らないリーダー 先週末に書いた西堀栄三郎のニーズ分析について、IT業界のリーダーの方から、よくわからなかったので、もっと丁寧に書いてほしいと言われました。ああ時代は変わっていくんだなあ…と思います。西堀栄三郎を知らないリーダーも多いこと …

■「創造性は人間の本性」:西堀栄三郎『ものづくり道』再論 続きを »

      1 「それは君、簡単や」 西堀栄三郎は技術コンサルタントとして、戦後日本に絶大な影響を与えました。唐津一は『新版 石橋を叩けば渡れない。』の巻末に[どんな困難があっても「それは君、簡単や」の一言で事を進めていく、このようなスーパーマン]と書いていました …

■ニーズ分析について:西堀栄三郎の方法 続きを »

       1 文末の記述は不可欠 日本語の文構造を考えるとき、主体の記述を不可欠としない点は重要です。河野六郎はこうした言語を「単肢言語」と命名しています。単肢言語の場合、インドヨーロッパ語のように主語と述語の二つとも記述しなくてはいけない両肢言語とは違う構造 …

■日本語の文構造における文末の機能:文末の4系統 続きを »

   1 カテゴリーの省略 日本語は文末に重心の置かれる構造を持っています。主体が誰でもわかるものなら、記述しないのが標準的なスタイルです。それが標準だとしたら、省略とは言えません。そこで河野六郎は、主体を必要に応じてしか記述しない言語を単肢言語と呼びました。 単 …

■日本語の構造から考える主体と文末:「私はたぬき」の構造 続きを »

     1 後ろに重心のある言語 河野六郎は「日本語(特質)」(『日本列島の言語』)で、日本語をアルタイ型言語の一つとしています。その一番の特徴は、重要な語または単位がつねに後に置かれることだということでした。重要な語・単位を修飾する言葉は、それよりも前に置かれ …

■日本語の文に主体概念は不可欠:「単肢言語」についての誤解 続きを »

1 「…ではない」という概念 先日、補足語のことを書きました。補足語などという用語は知らなかったからという人がいらっしゃって、どんなものだろうと思って読んだとのことです。よくわからなかったということでした。文法なんて関係ないという人ですから、ごもっともなことです。 …

■定義の仕方と一般用語の使用 続きを »

      1 日本中心の教材が必要 鈴木孝夫が『日本人はなぜ英語ができないか』で面白い話をしています。中国のロシア語教科書の話です。もうすでに何年も前のお話ではありますが、それに対する鈴木の反応も含めて、なかなか興味深いものでした。中国人はどんな教科書で学んでい …

■自己表現の訓練が必要な日本人:鈴木孝夫『日本人はなぜ英語ができないか』から 続きを »

     1 説得力のある客観的な指標 先週、講義を行ったときに発展学習のつもりで、ちょっとした問題をご紹介しました。岸田内閣の経済政策について論じてくださいと言われたら、どうしましょうかというものです。ビジネス人が論じるのは、大きすぎる問題のようにも思えます。 …

■必要な指標を得る方法:芳沢光雄『数学的思考法』でのアプローチ 続きを »