1 新しいことをするときの抵抗感
仕事をするときに、人間性を無視した仕組みを作ると、うまくいかにあ粉とは、あえて言うまでもないことでしょう。例えば、私たちは新しいことをやるときに、ある種の抵抗を感じます。何となく大変だと見積もりがちです。
実際は簡単なことでも、なかなか処理しないで済ませたくなります。自分の行動を冷静に見てみると、いつもこんな風なのです。それならば、新しいことをやるときのある種の仕組みを作っておけば、少しは楽になるかもしれません。そんな方法があるはずです。
あると思って考えてみると、ちょっとしたことで踏み出せるようになります。例えば事前に、「かならず予定外のことが起こるはずなので、その時には、こうしてください」と、手続きを示して臨機応変の対応をするようにと決めておくのです。効果があります。
2 簡単な記録を残すこと
実際に効果をあげた例です。予定外のことが起こったら、それがどんなことかを記録します。簡潔に、こういうことが起こったと書くのです。経緯や原因など、思いつくことがあったら、その下に記録します。原因が不明なら、現在不明でよいのです。
その次に、今すぐになすべきことがあるかどうか、それがあるならどうすべきかを簡単に書いておくのです。その下に、実際の行動を記録します。何時に、どんなことをしたのか、誰か関わった人がいるのか、そうした簡単な記録です。
その後、自分の行動に対する反応があれば、それがどういうものか、その結果どういうことになっているかを記録することになります。中長期的な対応が必要だと感じたなら、それもその時点でも考えがあれば、記録しておくのです。
3 手で記述することの効果
決まったフォームが事前にあって、それを決まった場所に置いておくことによって、記録が残ります。記録をつけることが、冷静な判断につながるのです。極端なことが起こらない限り、かなりの程度、適切な臨機応変の処理が取れるようになります。
何が起こったかを、たった一行書くだけで、安心するのです。そうして、こうした臨機応変の処置が必要な場合、手で記録することが効果的であることにも気がつくでしょう。パソコンを立ち上げて画面に書くよりも、書いた文字がそのまま見えたほうが良いのです。
散逸しないように、保存用のファイルを作っておきさえすれば、そのまま実践できます。必要に応じて、その手書きの記録をもとに、事後に報告書を作成したり、提案書を作成すればよいのです。たったこれだけの簡単な仕組みですが、効果は実践すればわかります。