1 なぜ「ゴリラが」なのか 小学校1年生が作文を書こうとするとき、何を書いたらいいのかで困ってしまいます。そのため、動物がたくさんいる絵本などを使って、その中のことを書くようにと話すことがあります。1年生は、その中から選んで、「ゴリラが」と言うことに …

■絵本で選んだゴリラに「が」をつける理由:助詞「は」と「が」の違い 続きを »

     1 若者たちの予言 昨日の国葬の様子を見ながら、いくつかのことを思い出しています。9月に入って、芸術の秋となって、卒業した教え子たちが展覧会にやってきました。知り合いの画家を紹介して、お話をさせてもらったり、楽しかったようです。帰りに少し話しました。 も …

■若者たちの予言:仕事をしているかどうかで政権を判断する若者 続きを »

      1 日本語文法の連載について 日本語の文法の連載を続けています。研修講座が続いていましたから、時間がなかなか取れませんでした。また少ししたら続きを書けると思います。ただ、とびとびのものですから、きっと読みにくいはずです。実際、備忘録のように書いています …

■日本語文法で不可欠なこと:要素と構造と機能 続きを »

        1 操作性が問われる時代 26日に操作マニュアル作成講座を行ってきました。この時期に受講される人がいるのか不安もありましたが、おおぜいの方が参加してくださって、感謝しています。会場とオンラインとのハイブリットの講義になりました。今後もこの形式が定着 …

■操作性が問われる時代の操作マニュアル:操作マニュアル講座を終えて 続きを »

      1 標準的な一般用語である「主体」 主語という言葉が、一般に知られている言葉になったにもかかわらず、その実態がどんな概念であるかがわからないということは問題です。この点、三上章の受け取り方を垣間見ることが出来る文章が、『日本語の構文』中の引用部分にあり …

■文末の主体を見出すこと:三上章『日本語の構文』を読む(その2) 続きを »

      *日本語文法講義 連載29回はこちら       1 分析的なアプローチ 『日本語の構文』の巻頭を見ると、「動詞のカテゴリー」という項目が置かれていて、ヴォイス・アスペクト・テンス・ムードで動詞の複合体を分析しています。「任せられておられませんでしたか …

■三上章のアプローチ:『日本語の構文』を読む(その1) 続きを »

       1 孔子の直接的な言葉 渡部昇一と対談した『知の愉しみ知の力』で、白川静は『論語』の読み方について語っています。どう読んでいけば、よいのでしょうか。見出しに「『論語』を読めば孔子様とお話ができる」とあります。孔子の語ったそのままの言葉かどうか、点検し …

■白川静の「論語の読み方」:『知の愉しみ知の力』から 続きを »

     1 今年度2回目のめずらしい経験 同じ時期に2種類の研修テキストを作っていました。偶然の巡り合わせと言うしかありません。こんなことは、めずらしい経験のはずですが、今年度、2回目になります。コロナの影響で仕方なかったことですし、何度もしたくはありませんが、 …

■ドラッカーと田中美知太郎の時間の使い方: 優先順位の方法 続きを »

      1 現場から離れているマネジャー 業界トップともいえる会社の営業マニュアルについて、相談がありました。困ったことです。誰が作ったのか、慎重に聞くことから始めました。あまりにひどくて、率直な話をいきなりしたら、問題になると思ったからです。以下、少しデフォ …

■役に立たない営業マニュアルの悲劇 続きを »

     1 桑原武夫の文章から三上章を知る 高校の図書館に桑原武夫全集がありました。朝日新聞社刊の全集です。まだ桑原武夫はご健在で、ときどき原稿を書いたり、テレビに出たりしていました。三上章の文法についても、高校時代に、この全集で知ったのです。三上の本も、別の図 …

■三上章の日本語文法における影響:通説的見解を作った人 続きを »