■現代の文章:日本語文法講義 第20回概要 「『主語・述語』から『主題・解説』へ」
1 近代的な文章にするための条件 古代から近代的な文章になるためには、条件がありました。加藤徹が「本当は危ない『論語』」で記しています。[近代的な文章は、それだけを黙読して完全に理解できる。古代の発想は違った](p.149)。文章の真意を伝える学者の解 …
1 近代的な文章にするための条件 古代から近代的な文章になるためには、条件がありました。加藤徹が「本当は危ない『論語』」で記しています。[近代的な文章は、それだけを黙読して完全に理解できる。古代の発想は違った](p.149)。文章の真意を伝える学者の解 …
*連載本文はこちら 1 誤訳だらけの学術用語 明治期に学術用語が日本に入ってきました。日本語のヤマトコトバでは長ったらしいので漢字で翻訳したことは、ご存知の通りです。すでにある言葉の流用も行われました。その結果、どういうことになったのか。岡田 …
1 帰納的なアプローチ ものごとを突き詰めて考えていくと、シンプルなルールや概念が見えてくるという話があります。証明ができているわけではありませんから、こうした考えが正しいとは言いきれません。しかし経験からいっても、多くの場合、正しいのではないかと感じ …
1 ヘーゲル翻訳者の哲学の解説書 長谷川宏はヘーゲルの翻訳者として著名です。この人に、『いまこそ読みたい哲学の名著』という入門書があります。15冊の名著が選択され、長谷川の解説がついていると言うと、陳腐な感じがするでしょう。形式は、その通りなのですが読 …
1 「下部構造が上部構造を規定する」 『クラシックCDの名盤 大作曲家篇』にある中野雄の「古典派からロマン派へ―そして現代」というコラムは、読ませる内容です。音楽の歴史を一筆書きにしています。中野は丸山眞男の門下生であり、音楽プロデューサーだった人です …
*連載第18回はこちら 1 センテンスという単位の確立 前回、今回と駆け足での連載になりました。たまたま別件が重なってしまっています。今回は、最後の部分が長くなるので、カットしました。続きをなるべく早くアップするつもりです。通説と違う話になりますから、 …
1 現実が幻想を打ち砕く ロシアのウクライナ侵略で、多くの人の意識が変わったようです。フィンランドとスウェーデンがNATO加盟を目指すことになりました。おそらくそう遠くないうちに加盟することでしょう。ここでもロシアは大きく間違いを犯したことになります …
1 エッセンスの理解と解説書 経済学の専門家でない私たちは、直接、経済学の古典を読んでも、十分な理解は得られません。そういうとき、どうしたらよいのか、それに対するヒントが何人かの大家から示されています。例えば、金森久雄は『大経済学者に学べ』で、こう言 …
1 OJTを行う目的 OJTを実施するときに、マニュアルがあったほうがいいということについて、徐々に理解が広がってきています。このときのマニュアルは、指導する側のマニュアルであって、習う側の人たち向けではありません。この点、業務マニュアルとは違います。 …
1 豆論文を書くこと 梅棹忠夫の『知的生産の技術』をかつて読んだ人も、もう一度読んでみると、時代の差があるだけに、本質がどこにあるかを考えることが出来るだろうと思います。記憶でこの本についておっしゃる方がいたために、確認するうちに再読することになりま …