■自分の知的生産の方法を構想する

     

1 デジタル化が必要

梅棹忠夫の『知的生産の技術』の話を書いたところ、予想外の反応がありました。カードを作ってみたという方や、かなタイプを購入した方がいて、影響力が大きさを感じます。デジタル機器でB6カードの方法を発展させたいという人が今でも多数いるようです。

梅棹の場合、カードに書いた内容とその利用が優れていたと思います。梅棹以外でも、カードを作った人はたくさんいましたし、挫折してなかった人もたくさんいたはずです。しかし梅棹ほどの成果は上がらなかったでしょう。やはり何かが違うようです。

本棚が崩れて本の整理はまだできていませんし、そのとき大量のメモが利用されずに落ちてきて、うんざりしました。改めて自分なりの方法を考えるべきだと思いています。最近になって、やはり習慣が大切だと思うようになりました。方法以前の話です。

私のものはメモ書きですが、文章に近い形で書いていましたので、再現できる形式になっていました。しかしA4かB5の用紙に書いたものが大量にありましたから、まず使う気になりません。やはりデジタル化が必要です。どうしたらよいのか…と思ったのでした。

     

2 思いつきにフィルターをかける

思いつきというのは、明確化されていないものですから、冗長になりがちです。メモをもう一度見ると、繰り返しもありますし、メモを発展させるために、その繰り返しが役立っていたのも、自分ならわかります。しかし利用する形になっていません。

これらをもう一度簡潔な形の文章で表現し直す必要があると思いました。さらに言えば、メモした時にはいいと思ったものも、明確な形にしようとすると、大したことないと感じてくるものもありました。陳腐なものでも、そのときは使える気がしたのでしょう。

その場で思いつきをメモすることは必要なことですが、フィルターにかける作業が必要だと思います。その際、PC入力を利用するのがよさそうです。コンパクトに記述した「アイデア・ノート」になれば使う可能性はあります。あとは印刷するかどうかです。

     

3 あとは実践しながら考える

思いついたらメモする習慣はできています。それを放置しても、一度書いておけばかなりの程度、思い出せますので、記憶のフィルターを利用していたのです。さらにテキストやブログに書いておけば、再利用は容易でした。ただ実際の利用率は低すぎます。

テキストやブログに書くものはわずかですから、それ以外をどう整理するかが問題です。現時点での考えは、本当に価値のある思いつきはごくわずかであるから、それだけをPC入力しておけばよい、選択して入力することを習慣づけよう…ということになります。

大量のメモのほとんどがゴミ判定になるでしょう。表現を冗長なものから簡潔にしたら、残りはわずかなはずです。それらを使いやすい形式にして、利用を考えるつもりでいます。ノートやコピー用紙、PC入力などのものを集約していけたらと思います。

いままで何度か、梅棹忠夫の知的生産の技術について書いてきました。まだ自分のスタイルができていません。工夫しながらもうすこし実践してみるしかないでしょう。もし成果の上がる方法が見つかったなら、また書いてみたいです。ひとまず一区切りにします。

     

This entry was posted in 方法. Bookmark the permalink.