■プロフェッショナル人材育成の試み:成果をあげはじめた方法

    

1 大きく考え、目の前の小さなことから始める

来年になるかと思いますが、プロフェッショナル人材育成についての研修が出来たらいいなあ…と思っています。いま数名のプロになりたいという若者たちから、継続的に連絡が来ているところです。やる気のある若者は、まだたくさんいるということがわかります。

かつて作ったテキストや新規のテキストを組み合わせて、新たなプログラムを作ってみました。そうやって彼らの成果をたしかめているところです。有望な若者が実際に出てきています。方向を与えると、勝手にあれこれ動き出して、何かをつかみはじめました。

自己マネジメントの一種ということになると思いますが、わりあいシンプルなやり方をとっています。それが思ったよりも成果をあげています。「大きく考えることと同時に、目の前の小さなことから始める」という原則です。自分の後悔が含まれています。

    

2 実践できることの列記から課題を見出す

本来なら自分の関わる業界で、どんな立ち位置をとるのが自分の使命なのか…といったことを考えるのがいいのかもしれません。しかし若者がスタートするときには、大きすぎる問いのようです。まずは自分がどうなりたいのか、そのあたりから聞きだします。

とはいえ、このときも正面から「どうなりたいのか?」と聞いても、あまり意味のある答えは出てきません。もう少し具体的なところから、徐々に明確な答えに達するようにしていく必要がありそうです。まず最初に何に取り組むかを考えていくことになります。

すぐに実践できることを列記してみると、その中に、やってみたくなる課題が見つかるものです。それをいくつか実践していくうちに、自分のなりたいイメージが徐々に明確になっていきます。こうした段階を踏んでいくと、その先にプロの姿が見えてくるようです。

     

3 名前指定をしてもらえたケース

実際に、卒業してまだ半年の若者がコレクションに出品して、他社の人から注目され、名前指定で仕事がもらえるようになったケースも出てきました。日々の勉強と実際の業務とがうまくかみ合った結果でしょう。この若者の場合、日々成長していきました。

うまく物事がかみ合って関連していくと、若者の成長というのはおそるべき速さで進むもののようです。このとき勉強したのは、いわゆる標準的な教科書でした。やや古風な伝統的な方法で訓練を進めていきます。そのほうが独学もしやすいのです。

標準的なテキストがある分野の場合、定番教科書的なものをわかりやすく説明した関連書籍が出ています。その場合、独学が可能ですから、勉強の成果を確認するだけで済みました。先のケースでも、独学と課題へのコメントのみで成果をあげることが出来たのです。

このとき標準的なテキストの使い方を決め、理解の検証法も考えておく必要があります。さらに「実行⇒測定⇒比較」での検証を行えば、安定した成長が可能です。標準的な教科書を使用するため、彼らのなすことがややクラシカルに見えて、好印象を与えています。

      

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