1 補語という概念の説明 英文法でも日本語の文法でも、補語という用語が使われています。英語の5文型なら、S+V+Cの第2文型と、S+V+O+Cの第5文型の「C」にあたるものが補語だということでした。日本語での補語に関して、明確な定義はないのかもしれません …

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     4 アルタイ語に属する日本語の特質 大野晋の本は、文法に焦点を当てた本ではありませんでした。全体の中で文法の特質について、最小限に言及している点がよかったと思います。日本語の特徴の最たるものが、助詞・助動詞・動詞・形容詞の活用語尾であると、漢文との比較か …

■大野晋のあげた日本語の特質:その2 続きを »

     1 河野六郎のすぐれた論考 何らかの分野・テーマの全体像を探り、その全体像の構築をしようとする場合、その分野やテーマのもつ特質を見出していくしかないように思います。そのとき特質とされるものは、確実なものでなくてはなりません。安定した基礎が必要不可欠だから …

■大野晋のあげた日本語の特質:その1 続きを »

      1 動画の検索順位の変化 動画の検索順位が高くなってきたと聞いたのは、もう2年前だったでしょうか。油絵教室を運営していますので、お試しで動画を作ってもらったりもしました。たしかに検索順位は高かったのですが、見た人は、ほとんど会員やその周辺の人たちだった …

■マニュアルの電子化、動画の活用について 続きを »

     1 孔子は聖人とは言えない 『論語』という書物は、多くの人に知られていながら、なかなか分かったという気にならない本です。間違いなく魅力的な本ですし、大切な本に違いありません。高校時代に宮崎市定の『論語の新研究』を読んだときに、宮崎の解釈に、あっと驚きまし …

■論語の読み方、孔子は聖人に非ず:石平『なぜ論語は「善」なのに、儒教は[悪」なのか』 続きを »

     1 標準化とは客観化 どんなにすばらしいソフトウェアやシステムを導入しても、その前提となる業務の標準化がなされていなかったら、成果は上がりません。標準化するためには、どうしたらよいのでしょうか。業務を客観化すればいいのです。ずいぶん話は簡単なものでしょう …

■標準化とは何か:その条件としての記述 続きを »

     1 ソフトウェア会社の巨額買収の記事 パナソニックは、最近あまり元気があるとは言えない企業になっています。残念です。今年2021年に入って注目されたのは、ソフトウェア企業「ブルーヨンダー」を買収することでした。東洋経済Webにも2021年8月16日付で、 …

■パナソニックのソフトウェア企業の買収事例と業務の標準化 続きを »

     1 人権の名講義 私たちは普段、人権について考えることがほとんどありません。ときどき国際的な問題として考えることがある程度でしょう。以前、学生が人権についてのレポートを書こうとしていたことがありました。文学部の学生でしたから、それは難航するでしょう。 そ …

■人権を考えるときに: 芦部信喜『憲法判例を読む』 続きを »

     1 世界史の誕生 岡田英弘は「現代中国と日本」で世界史の誕生について語ります。[十二世紀までは、歴史の舞台は東アジアの中国とその周辺地域と、地中海沿岸だけだったのが、十三世紀にモンゴル帝国が出現してからは、ユーラシア大陸全体が一つの歴史の舞台になった]。 …

■岡田英弘による世界史の理論:文明の生態史観の裏づけ 続きを »

     1 紀元前221年が中国の歴史のはじまり 岡田英弘は知る人ぞ知る圧倒的な学者です。朝鮮史・満州史の研究をやり、モンゴル学を学び、中国史の研究へも手を広げています。26歳のとき史上最年少で、日本学士院賞を受けました。その二年後に、父親の正弘が薬理学で学士院 …

■岡田英弘による日本史・東アジア史の一筆書き:「現代中国と日本」 続きを »